朝倉恭介 Cの福音・完結編 著:楡 周平

いよいよ朝倉恭介シリーズ完結編のご紹介です。
悪を美とする朝倉恭介の結末が本編で明らかになります。

本編では、なんとクーデタークラッシュで登場した川瀬雅彦が登場し、朝倉恭介と対峙します。よく見ると、この二人には共通点が多く、正の方向に進んだのが川瀬雅彦で、負の方向に進んだのが朝倉恭介と言えます。また、前作のターゲットで恭介を利用したCIAも恭介の闇を知り、有能であるが故に最も危ない人物として始末する為に動き出します。
犯罪史上類のない事件を起こした朝倉恭介を狙って、スリリングなストーリーが展開されます。



(あらすじ)
恭介に変わって日本でコカインの密輸を取り仕切っていた田代が、恭介が心配していた通り暴走し始めた。完璧な取り引きルートは、自分の存在を表に出さないことが前提だったにもかかわらず、田代は自らバイヤー接触しコカイン密輸に関する痕跡を残してしまった。恭介は、危ないと感じ手仕舞おうとし、まず田代を組織を利用して始末する。しかし、その始末の詰めが甘く、田代の遺体が警察の知るところとなる。
一方、川瀬雅彦は、コカインに関する記事を書くため南米に取材で訪れていたが、取材で乗っていたヘリ墜落事故を切っ掛けに、衝撃的な事実を入手する。それは、数年前に起きたコブラによるマフィアボス狙い撃ち事件に、朝倉恭介なる日本人が関わっていると言うことだった。雅彦は、同時に田代の事件も関係があるのではとジャーナリストとして鋭い勘が働く。
もう一方では、CIAが最も危険なマフィアと繋がりを持つ恭介に、工作員として最高の訓練を施したことについて、CIA始まって以来のスキャンダルとして、秘密裏にあらゆる手段を用い恭介を消しにかかる。
恭介は、自分の身に降り掛かる危険に気がつかず、日本で最後のコカインピックアップをした後、国外へ逃亡する予定だった。しかし、どこからか今までの完璧さが雪崩の如く崩れてくる。それは、最も信頼を寄せていたファルージオの死から始まったのかもしれない。



このあと、雅彦、日本の警察、CIAによる恭介の追跡が始まりますが、恭介の正体が暴かれる過程や逃走劇、そして恭介の最後は是非是非本を読んでみてください。
悪を正当化する気はさらさらありませんが、恭介には逃げ切って、闇の世界に君臨し続けてほしいと願ったのは私だけでしょうか・・・

朝倉恭介―〜Cの福音・完結篇朝倉恭介―〜Cの福音・完結篇
(2001/03/02)
楡 周平

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