おすすめ本

日頃読んでいる本を忘れないよう書き留めています。カテゴリに索引がありますので、そちらからどうぞ!
 
 
カテゴリー
リンク
グーパーウォーク
最近のコメント
最近のトラックバック
こどもの本

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

不当買収 著:江上 剛 

初めて江上氏の作品を読んでみました。経済小説が好きな私にはぴったしです。

物語は、5年前ライブドアが時間外取引でニッポン放送株を大量取得したような、新興企業が敵対的買収で世間を多いに騒がせた時代を背景としています。この企業買収物語が、本のタイトルのように『不当』なのか、はたまた『正当』なのか、皆さんも一度読まれて考えてみてください。



(あらすじ)
松下遼は、WFB(ワールド・フィナンシャル・バンク)に勤めていたが、金融庁の査察の際、同僚の中川に松下から改竄を指示されたと査察時に説明し、銀行を追われることになった。実際、中川から査察説明の資料作成時に助言として数値の書き換えを話しはしたが、実行したのは中川だ。遼は不満を抱きつつもあっさり引き下がった。そんなとき、知り合いの大沢から「ファンドを立ち上げたから手伝って欲しい」と誘いを受け、大沢についていくことにする。

大沢は、世の中の体たらくな経営者に対して、株式上場の意義を知らしめ、経営者たるもののあり方を考えさせようという理念を持っていた。資金調達のため上場はしたものの、株式価値の向上や配当の努力を怠り、株主軽視の経営者が蔓延している。特にオーナー企業の多くは、会社は自分のものという意識が強く、上場の意味を全くはき違えている。大沢は、ファンド立ち上げの最初の仕事に、『エノモト加工』のM&Aから着手した。染め物を得意とするエノモト加工は優良企業ではあるが、内部留保が多く、株主に対して十分な配当をせず、株価も理論値以下に留まっていた。
このことを大沢から聞いた遼はあせっていた。理由は、エノモト加工の榎本社長の娘彩が遼の恋人だったからだ。遼は悩んだ。また、そのことを説明された彩も悩んだ。しかし、遼は、中途半端な人生を送ることは避けたいと、大沢についていくことにした。この時点で、彩を諦めたことになる。

大沢が正式にエノモト加工に対してTOBを発表した。株価はすぐに上昇を始め、60%プレミアムのTOB価格へさや寄せをした。榎本は大沢と遼に対して怒りをあらわにした。そして、娘にも二度と遼と会うことを許さなかった。エノモト加工のこの緊急事態をメインバンクのWFBからWFBVF(WFB子会社)を紹介され、桜田と中川がエノモト加工の対応をすることになった。この中川こそが遼の元友人であり、銀行を追われる原因となった人物だった。
榎本は、大沢を株主とは認めず、桜田も大沢をグリーンメーラーとし非難した。榎本は最初、安定株主がTOBへ応じることはないと信じていたが、数日後にわかった株主比率が変動していることから、愕然とし裏切り行為だと批判するようになった。また、役員もこの緊急事態に対して危機意識が見られず、その事でも榎本はストレスを貯めていった。株式を上場すれば、自由に売買できるようになり、いつでもこのような自体が想定できたにも関わらず、その対応を怠ってきたツケが回った形だ。

桜田は、この対策としてMBOを提案する。企業役員による買収で、大沢のTOB価格に若干上乗せをして発表した。桜田は、大沢がこの価格で売り抜けてくると踏んでいた。ところが、大沢はさらに上乗せをしたTOBを提示する。TOB合戦の形相を見せ始める。

この物語には、買収戦争の裏側でもう一つの動きが展開されていた。それは、敵味方となる遼と彩、中川三人の極秘計画。遼は彩の父親と敵対してしまうが、やはり忘れることは出来ず、同じように彩も遼と離れることは出来なかった。また、遼と中川も一時は不仲となってしまったが、元々は親友で今後もいい関係でいたかった。この三人の思惑が一致し、なんとか大沢と桜田と榎本の三者が納得のいく妥協点はないか探り始めていた。



あらすじにうまく伝え切れていない内容がいっぱいあるので、是非読んでみてください。
ただ、株知識が少し必要かもしれません。全く知らない人は、所々出てくる専門用語で???になったり、書かれていることが???になるかもしれません。
ex. 株式分割すると株価がなぜ高騰する? (今はしませんが、以前はこれにより多くの企業(特に新興企業)が企業価値と関係なく株価が上がっていました。ライブドアが顕著です)

最後に、この物語が『不当買収』かどうかですが、今の時代と照らし合わせると、私自身は『正当』と思います。


不当買収不当買収
(2006/09/29)
江上 剛

商品詳細を見る

みなさんの応援が継続の力となります。1クリック応援よろしくお願いします!
 にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ blogram投票ボタン

スポンサーサイト
コメント















 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
 
http://recommendedbooks.blog47.fc2.com/tb.php/161-6cbd201b
ブログ内検索
FC2カウンター
カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

10月 | 2017年11月 | 12月
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -


通信販売
Blogで紹介!
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。