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空飛ぶタイヤ 著:池井戸 潤 

この本は、随分前にあった○○自動車のリコール隠しを題材にした小説です。リコール隠しによって、起こるべくして起きた事故により、その事故で被害を受けた人、その事故を起こしてしまった人、それぞれの思いや苦悩を赤裸々に表現しています。また、張本人である自動車会社の日の丸親方的思想によって、こう簡単に一企業が不正の道へ進むのかという恐ろしさも見ることができます。

以前、リコール隠しを題材とした本をこのブログで紹介しています。そちらもご覧になってください。『ザ・リコール



(あらすじ)
赤松運送のトラックから走行中にタイヤが外れ、歩道を歩いていた母子に激突。母は死亡、子は軽傷を負った。この日から、被害者家族と赤松運送の苦悩が始まる。

トラックメーカーのホープ自動車が出した調査結果は、「整備不良」だった。これを受け警察は、立件を視野に赤松運送の家宅捜査をし、取り調べを始めた。しかし、赤松運送を調べれば調べる程、きちんと整備がされていたことが浮き彫りとなった。にもかかわらず、警察は大企業であるホープ自動車の調査結果を信じ、赤松逮捕を前提として調査を進めていた。

納得のいかない赤松社長は、何度もホープ自動車へ問い合わせ、そして、事故原因となった部品の返却を求めた。しかし、なぜかホープを部品返却に応じない。社長は不信に思い、ホープ側の構造的欠陥が裏になるのではと考える。
また、時同じくして社長は、資金繰りにも奔走する。事故による経済的影響は果てしなく、取引先からは切られ1ヶ月先が見えない状態まで落ち込んだ。しかし、メインバンクもホープ自動車と同系列のホープ銀行で、融資に難色を示した。あげくの果てに、今まで融資した資金の一括返済を求めてきた。明らかな貸剥がしだ。

また、もう一方で社長は、被害者対応へも奔走する。ただ、社長自身「整備不良」という落ち度を認めていないので、遺憾の意を述べるまでの対応となり、それが被害者側からすれば怒りを買う結果となってしまった。結局、被害者から損害賠償請求を突きつけられてしまう。

あるとき、ひょんなことで従業員が今回の事故と同じような事故について情報を得た。社長はすぐにその当事者にアポを取り話を聞く。すると意外なことに、その方もホープの構造的欠陥ではないかと疑いを持っていた。しかし、過去の事故で「整備不良」と認めてしまっており、今更蒸し返すことは困難。そのため、赤松社長へエールを送り、そして経済面について協力を惜しまないと約束してくれた。これにより、仕事を回してもらい、また融資に協力的な銀行も紹介してもらえた。

この事故の影響は、家族まで及ぶことになる。子供が通う学校でお金が盗まれるという事件が発生した。そして、なんと自分の子供がそのお金を持っていたのだ。調査の結果、だれかが知らないうちにお金を息子のランドセルに入れたらしい。そして、我が子へのいじめが発覚した。原因は、親が経営する会社が人身事故を起こし、「人殺し」と巷で噂が立っていたからだ。

ところで、当のホープ自動車は、赤松運送からの問い合わせに対し、担当者は悪質な重クレームとして取り合わなかった。ところが、あるときその担当者が、品質保証部でこの事故について隠し事をしているのではないかと言うことを掴んだ。直感は、リコール隠しだ。担当者は、内密に情報を収集し、やはりリコール隠しをしているという疑いを強めた。担当者は、内部告発に至が、その動機は全くもってユーザーが容認できるものではなかった。動機は、自己もしくは自部門の業績アップである。他部門の不正をつつき蹴落とすことしか頭にない。
この間違った企業倫理が後になって、取り返しのつかない事件へ発展する。



お伝えしたいことが山ほどありますが、きりがありませんのであとは本を読んで楽しんでください。
もっともっと話題はあり、被害者感情や事故の加害者となってはいるが、実際はリコール隠しの被害者である赤松社長の苦悩が痛い程よく分かります。
何度も挫折しそうになる場面がありますが、その都度周りからの支援でなんとか踏みとどまり、頑張る姿は涙ものです。

空飛ぶタイヤ空飛ぶタイヤ
(2006/09/15)
池井戸 潤

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