絵本 チロヌップのきつね 作:たかはし ひろゆき
学校図書に選定されている本です。悲しいお話ですが、良い本だと思いましたのでご紹介します。
戦争の中、野生のきつね親子が必死に生きようとする姿が描き出されています。厳しい戦争の最中、ほのぼのとする親子の一面、そして絶望の中での親子の固い絆を垣間みることができます。年中のこどもに読み聞かせました。内容を理解してくれたかどうかは分かりませんが、いつも読んであげるおもしろい本とは打って変わって、寂しそうな顔をしていました。
(あらすじ)
戦争が激しくなる年、チロヌップという小さな島で、2匹の赤ちゃんがいるきつねの親子がいた。あるとき、ちちばなれしたちびこぎつねが、ちょうちょを追いかけながらどこかへ行ってしまた。ちびこぎつねは、あたたかい時期だけこの島にくるやさしいおじいさんと、おばあさんに出会い、しばらく一緒に暮らすことになった。そのとき、おばあさんは、ちびこぎつねにあかいリボンをつけてやった。おじいさんたちが島を離れる時期になり、ちびこぎつねは親子の元へと帰っていった。
親子楽しく過ごしているある日、「ダーン」と鉄砲の音が聞こえた。兵隊たちが猟に来たのだ。ぼうやぎつねが、ころんと倒れた。もうぼうやぎつねはかえってこない。こんどは、ちびこぎつねが、「キャンキャン」。あしが兵隊が仕掛けた鉄の罠にかかってしまったのだ。親子はどうすることもできなかった。そこへ、人間のにおいが近づいてきた。おとうさんはこどもたちを守るために、果敢に人間に向かっていった。とうとう、おとうさんはもどってこなかった。のこされたかあさんは、ちびこぎつねに何日も餌を運んでやっていたが、とうとうふたり寄り添うように息絶えてしまった。
何年かして、おじいさんとおばあさんが、また島にやってきた。毎年のように島に咲くきつねざくらが、いつにもましてたくさん咲いていた。その一角に、大きなはなのかたまりとちいさなかたまりがあり、そばにはぼろぼろにさびたくさりと、あかいリボンのような花が一つぽつんと咲いていた。
ブログランキングに参加しています。
みなさんの応援が継続の力となります。1クリック応援よろしくお願いします!

戦争の中、野生のきつね親子が必死に生きようとする姿が描き出されています。厳しい戦争の最中、ほのぼのとする親子の一面、そして絶望の中での親子の固い絆を垣間みることができます。年中のこどもに読み聞かせました。内容を理解してくれたかどうかは分かりませんが、いつも読んであげるおもしろい本とは打って変わって、寂しそうな顔をしていました。
(あらすじ)
戦争が激しくなる年、チロヌップという小さな島で、2匹の赤ちゃんがいるきつねの親子がいた。あるとき、ちちばなれしたちびこぎつねが、ちょうちょを追いかけながらどこかへ行ってしまた。ちびこぎつねは、あたたかい時期だけこの島にくるやさしいおじいさんと、おばあさんに出会い、しばらく一緒に暮らすことになった。そのとき、おばあさんは、ちびこぎつねにあかいリボンをつけてやった。おじいさんたちが島を離れる時期になり、ちびこぎつねは親子の元へと帰っていった。
親子楽しく過ごしているある日、「ダーン」と鉄砲の音が聞こえた。兵隊たちが猟に来たのだ。ぼうやぎつねが、ころんと倒れた。もうぼうやぎつねはかえってこない。こんどは、ちびこぎつねが、「キャンキャン」。あしが兵隊が仕掛けた鉄の罠にかかってしまったのだ。親子はどうすることもできなかった。そこへ、人間のにおいが近づいてきた。おとうさんはこどもたちを守るために、果敢に人間に向かっていった。とうとう、おとうさんはもどってこなかった。のこされたかあさんは、ちびこぎつねに何日も餌を運んでやっていたが、とうとうふたり寄り添うように息絶えてしまった。
何年かして、おじいさんとおばあさんが、また島にやってきた。毎年のように島に咲くきつねざくらが、いつにもましてたくさん咲いていた。その一角に、大きなはなのかたまりとちいさなかたまりがあり、そばにはぼろぼろにさびたくさりと、あかいリボンのような花が一つぽつんと咲いていた。
![]() | チロヌップのきつね (きんのほしストーリー絵本) (1972/08) たかはし ひろゆき 商品詳細を見る |
ブログランキングに参加しています。
みなさんの応援が継続の力となります。1クリック応援よろしくお願いします!

チーム・バチスタの栄光 著:海堂 尊
出版社宝島社など3社が主催する「このミステリーがすごい!」第4回大賞に輝いた「チーム・バチスタの栄光」をご紹介したいと思います。最初に一言、この本は本当におもしろかったです。さすがに大賞に選ばれただけあります。また、映画化もされました。主演は、阿部寛、竹内結子。今度この映画もみてみたいと思います。
前にご紹介した海堂尊氏の「ブラックペアン」に引き続き、今回の本を読みましたが、どんどん海堂氏にはまりそうです。タイトルから見ると、医療小説のように思われますが、読まれると分かるように、主は心理学をテーマにしたものになっています。人の心理に疎い私にとって、感心させられるものばかりでした。また、話の展開も読者を釘付けにする要素の一つで、流れ、場面展開のタイミングは絶妙です。ただ、残念なのは、導入部分だけに言えるのですが、場面背景の説明が、事細かにされすぎていて煩わしかったことです。
何れにしても、この本は必読の価値ありです。まだの方はぜひ読んでみてください。
(あらすじ)
舞台は、東城大学医学部付属病院。病院長は高階。最近アメリカから心臓移植の権威、桐生を助教授と招聘し、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門「チーム・バチスタ」を結成。そして、その実績は輝かしいものがあった。メンバーは、執刀医(チームリーダー):桐生助教授、第一助手:垣谷講師、第二助手:酒井助手、看護師:大友主任、臨床工学士:羽場室長、麻酔医:氷室講師。ところが、事件は起き、術中死亡が発生した。しかも立て続けに3件も。バチスタ手術は、過程で心停止となる。そして、手術を施したあと再鼓動させるのだが、鼓動することもなく患者はこの世に戻って来れなかったのだ。
高階病院長は、講師田口に極秘にこの事故もしくは事件について調査するよう依頼。しかし、田口は困惑する。なぜ、外科と全く関係のない不定愁訴外来(通称「愚痴外来」)担当の自分に依頼されるのか。また、なぜ、リスクマネジメント委員会に委ねないのか。しかし、納得のいかないまま渋々了承した。
田口は、早速次回手術までに面談により担当者から事情聴取し、手術にも立ち会った。しかし、術中死亡の原因は全く掴めず。そうこうしているうちに、2度目の手術立会時にまたも術中死亡が起きた。それでも原因は分からなかった。その結果を病院長へ報告し、リスクマネジメント委員会を緊急召集する運びとなった。
ところが、高階院長は秘密裏に厚生労働省へ打診し、白鳥技官に調査を依頼していた。その白鳥は一癖も二癖もあり、それがまたこの物語のおもしろさを一層引き立てる。白鳥は田口の協力(というよりパシリ)を得、チーム・バチスタの調査を開始する。もともと、病院側は医療事故としていたが、白鳥は早い段階から、これは事件であり殺人であると断定していた。ここから、白鳥の真骨頂の始まりです。この先は、本で。
白鳥が殺人と断定した場面がありますが、わたしは真犯人を全く想像できませんでした。本当にギリギリになるまでです。白鳥がその真犯人を暴いたとき、それは鮮やかの一言。また、犯人も意外な人物でした。この本のすごいところは、全てに渡って筋が通っていること。物語は、所々無理があるのが常ですが、この本は、一片の曇りもないような気がします。
ブログランキングに参加しています。
みなさんの応援が継続の力となります。1クリック応援よろしくお願いします!

前にご紹介した海堂尊氏の「ブラックペアン」に引き続き、今回の本を読みましたが、どんどん海堂氏にはまりそうです。タイトルから見ると、医療小説のように思われますが、読まれると分かるように、主は心理学をテーマにしたものになっています。人の心理に疎い私にとって、感心させられるものばかりでした。また、話の展開も読者を釘付けにする要素の一つで、流れ、場面展開のタイミングは絶妙です。ただ、残念なのは、導入部分だけに言えるのですが、場面背景の説明が、事細かにされすぎていて煩わしかったことです。
何れにしても、この本は必読の価値ありです。まだの方はぜひ読んでみてください。
(あらすじ)
舞台は、東城大学医学部付属病院。病院長は高階。最近アメリカから心臓移植の権威、桐生を助教授と招聘し、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門「チーム・バチスタ」を結成。そして、その実績は輝かしいものがあった。メンバーは、執刀医(チームリーダー):桐生助教授、第一助手:垣谷講師、第二助手:酒井助手、看護師:大友主任、臨床工学士:羽場室長、麻酔医:氷室講師。ところが、事件は起き、術中死亡が発生した。しかも立て続けに3件も。バチスタ手術は、過程で心停止となる。そして、手術を施したあと再鼓動させるのだが、鼓動することもなく患者はこの世に戻って来れなかったのだ。
高階病院長は、講師田口に極秘にこの事故もしくは事件について調査するよう依頼。しかし、田口は困惑する。なぜ、外科と全く関係のない不定愁訴外来(通称「愚痴外来」)担当の自分に依頼されるのか。また、なぜ、リスクマネジメント委員会に委ねないのか。しかし、納得のいかないまま渋々了承した。
田口は、早速次回手術までに面談により担当者から事情聴取し、手術にも立ち会った。しかし、術中死亡の原因は全く掴めず。そうこうしているうちに、2度目の手術立会時にまたも術中死亡が起きた。それでも原因は分からなかった。その結果を病院長へ報告し、リスクマネジメント委員会を緊急召集する運びとなった。
ところが、高階院長は秘密裏に厚生労働省へ打診し、白鳥技官に調査を依頼していた。その白鳥は一癖も二癖もあり、それがまたこの物語のおもしろさを一層引き立てる。白鳥は田口の協力(というよりパシリ)を得、チーム・バチスタの調査を開始する。もともと、病院側は医療事故としていたが、白鳥は早い段階から、これは事件であり殺人であると断定していた。ここから、白鳥の真骨頂の始まりです。この先は、本で。
白鳥が殺人と断定した場面がありますが、わたしは真犯人を全く想像できませんでした。本当にギリギリになるまでです。白鳥がその真犯人を暴いたとき、それは鮮やかの一言。また、犯人も意外な人物でした。この本のすごいところは、全てに渡って筋が通っていること。物語は、所々無理があるのが常ですが、この本は、一片の曇りもないような気がします。
![]() | チーム・バチスタの栄光 (2006/01) 海堂 尊 商品詳細を見る |
ブログランキングに参加しています。
みなさんの応援が継続の力となります。1クリック応援よろしくお願いします!

絵本 じひびき 作:吉田 遠志
吉田遠志氏のアフリカのどうぶつたちシリーズのうち何冊かを取り上げてきましたが、今回もそのうちの1冊をご紹介します。
今回は「ぞう」が主役となっています。ぞうは哺乳動物の中でも頭の良い動物と言われています。特に、「死」について何らかの意志を持っているそうです。ご紹介する「じひびき」では、ぞうがこの「死」について深く認知していると思わせる内容となっています。
(あらすじ)
ひいあばあさんぞうを中心として、ぞうの群れが水を求めて旅を続けています。群れの中には、小さなこどもや病気もちの年寄りまでいます。あるとき、砂嵐に巻き込まれました。1ぴきの赤ちゃんが風で飛ばされ、そのお母さんぞうも追いかけているうちに、群れからはぐれてしまいました。また、病気のおばあさんぞうは、仲間に囲まれなんとかしのいでいます。ようやく、砂嵐は去りました。しかし、病気のおばあさんぞうは苦しそうです。おばさんのその目は、みんなに早く楽にして欲しいと訴えているようでした。そんなとき、ひいあばあさんぞうが、少し離れた場所まで歩き始め、決心したようすでおばあさんぞうを見つめました。つぎの瞬間、ひいおばあさんぞうはおばあさんぞう目掛けて突進し始めました。おばあさんぞうは、心臓を一突きされ死に絶えました。しかし、その姿はとても気持ち良さそうに眠っているようでした。仲間たちは、近寄ってき体をさすったり、なでたりして、最後のお別れをしています。そして、いちばん悲しそうな目をしていたのは、ひいおばあさんぞうでした。ぞうたちは、生き延びるため、また水探しの旅に出発しました。
こどもに、「死」について、「生きること」について、「仲間」についてなどを語るには、最適な本ではないかと思います。
ブログランキングに参加しています。
みなさんの応援が継続の力となります。1クリック応援よろしくお願いします!

今回は「ぞう」が主役となっています。ぞうは哺乳動物の中でも頭の良い動物と言われています。特に、「死」について何らかの意志を持っているそうです。ご紹介する「じひびき」では、ぞうがこの「死」について深く認知していると思わせる内容となっています。
(あらすじ)
ひいあばあさんぞうを中心として、ぞうの群れが水を求めて旅を続けています。群れの中には、小さなこどもや病気もちの年寄りまでいます。あるとき、砂嵐に巻き込まれました。1ぴきの赤ちゃんが風で飛ばされ、そのお母さんぞうも追いかけているうちに、群れからはぐれてしまいました。また、病気のおばあさんぞうは、仲間に囲まれなんとかしのいでいます。ようやく、砂嵐は去りました。しかし、病気のおばあさんぞうは苦しそうです。おばさんのその目は、みんなに早く楽にして欲しいと訴えているようでした。そんなとき、ひいあばあさんぞうが、少し離れた場所まで歩き始め、決心したようすでおばあさんぞうを見つめました。つぎの瞬間、ひいおばあさんぞうはおばあさんぞう目掛けて突進し始めました。おばあさんぞうは、心臓を一突きされ死に絶えました。しかし、その姿はとても気持ち良さそうに眠っているようでした。仲間たちは、近寄ってき体をさすったり、なでたりして、最後のお別れをしています。そして、いちばん悲しそうな目をしていたのは、ひいおばあさんぞうでした。ぞうたちは、生き延びるため、また水探しの旅に出発しました。
こどもに、「死」について、「生きること」について、「仲間」についてなどを語るには、最適な本ではないかと思います。
![]() | じひびき (絵本アフリカのどうぶつたち第2集・ゾウのかぞく) (2001/08) 吉田 遠志 商品詳細を見る |
ブログランキングに参加しています。
みなさんの応援が継続の力となります。1クリック応援よろしくお願いします!

絵本 わんぱくだんのきょうりゅうたんけん 作:ゆきのゆみこ 他
恐竜ブームが巻き起こって随分立ちますが、今だにその人気は健在です。うちの子供も日曜日朝7時からやっている「恐竜キング」を欠かさず見ています。先日、本屋に恐竜を題材にした絵本が並んでいたので、適当に1冊、子供に買ってやりました。それがなかなかの評判だったので、ご紹介しようと思います。
(あらすじ)
よくあるストーリーですが、子供たちが公園で遊んでいます。その公園には恐竜を形をしたすべり台があります。一人の子が、すべり台の下に大きなたまごを発見します。みんなで「なんだろなぁ」とみていると、突然動き出し、すべり台の下のトンネルの中へ転がっていきました。みんなもついていってみると、トンネルの出口には恐竜たちの世界がありました。先程のたまごを見つけると、たまごからかえる途中で、「びえーん」と一声なくと、その声に反応し親が突進してきました。子供たちはびっくりしましたが、赤ちゃんを迎えにきたことが分かると安心しました。その後もいろいろな恐竜たちと出会います。最後にティラノサウルスに追いかけられ、命からがら逃げ込んだ洞穴が、行ききたトンネルで無事公園に着くことができました。もう、恐竜の世界へ戻ることができなくなっていましたが、行った証拠にたまごの殻を手にすることができました。
わんぱくだんシリーズの1冊です。ほかのものも読んではいかがでしょうか。こども受けのいい本のようです。
ブログランキングに参加しています。
みなさんの応援が継続の力となります。1クリック応援よろしくお願いします!

(あらすじ)
よくあるストーリーですが、子供たちが公園で遊んでいます。その公園には恐竜を形をしたすべり台があります。一人の子が、すべり台の下に大きなたまごを発見します。みんなで「なんだろなぁ」とみていると、突然動き出し、すべり台の下のトンネルの中へ転がっていきました。みんなもついていってみると、トンネルの出口には恐竜たちの世界がありました。先程のたまごを見つけると、たまごからかえる途中で、「びえーん」と一声なくと、その声に反応し親が突進してきました。子供たちはびっくりしましたが、赤ちゃんを迎えにきたことが分かると安心しました。その後もいろいろな恐竜たちと出会います。最後にティラノサウルスに追いかけられ、命からがら逃げ込んだ洞穴が、行ききたトンネルで無事公園に着くことができました。もう、恐竜の世界へ戻ることができなくなっていましたが、行った証拠にたまごの殻を手にすることができました。
わんぱくだんシリーズの1冊です。ほかのものも読んではいかがでしょうか。こども受けのいい本のようです。
![]() | わんぱくだんのきょうりゅうたんけん (2005/08) ゆきの ゆみこ上野 与志 商品詳細を見る |
ブログランキングに参加しています。
みなさんの応援が継続の力となります。1クリック応援よろしくお願いします!

ブラックペアン1988 著:海堂 尊
本屋でふと立ち読みをしたときに海堂氏の医療小説を目にしました。ぱらぱら見ただけで、これは読んでみたいという気になり、早速図書館へ探しにいきました。ところが、パソコンで検索すると海堂氏の本は数多くあるのですが、どれもこれも貸し出し中で、あげくの果てに予約は何人も待っている状態でした。それほどまでに人気があるのかと思い、ますます読んでみたくなりました。そして、ようやくこの本にたどり着けました。
話の舞台は、ある大学病院の外科教室で、よくあるパターンです。新米先生が考え方の違う熟練先生に翻弄されながら、だが確実に強く成長していく姿を写しています。また、教授と部下の先生との確執により事件が展開されていきます。
この教室には、二つの考え方があり、一つは渡海先生が言う外科医至上主義。要は、患者の気持ちは二の次で、患者は外科医の指示に従っていればいい。もう一つは、その正反対で、高階先生が言う患者至上主義。あくまで、患者の気持ち、命を第一に考え、誠実に対応する。また、手術の技術に関しても大きく考え方が異なっています。渡海先生は、究極の手技は極一部の天分の才を与えられたもののみができ、それでこそ外科医が潤う。言わば、手術職人だ。高階先生は、難しい手術でも凡人外科医が対応できる手技を確立し、多くの患者を救いたい。話の中でこの二つの考え方が激しくぶつかりあいますが、どちらが正しいとか間違っているとかはないと思います。時には高階先生の考え方に納得し、時には渡海先生の考え方に納得する。これは読まれた方の考え方にもよると思います。
もう一つの展開に、確執がありますが、それは佐伯教授と渡海先生との間です。キーワードは、タイトルにもなっている「ブラックペアン」です。ペアンとは手術で使うハサミですが、佐伯教授がまだ若かりし頃、ある手術でペアンをお腹に置き忘れてしまいます。わざと置いたまま閉腹したというのが正しいですが。この件については、是非本を読んで楽しんでみてください。
今まで、医療小説と言えば山崎豊子の「白い巨塔」ぐらいしか読んだことがなかったのですが、なかなか読み応えがあっておもしろかったです。テレビドラマでよく医療ものを目にしますが、はずれがありません。今日曜日に放送されている「tomorrow」も好きですし。これから、海堂氏の本を少しずつ読んでいこうと思います。予約がいっぱいでなかなか回ってきませんが。
ブログランキングに参加しています。
みなさんの応援が継続の力となります。1クリック応援よろしくお願いします!

話の舞台は、ある大学病院の外科教室で、よくあるパターンです。新米先生が考え方の違う熟練先生に翻弄されながら、だが確実に強く成長していく姿を写しています。また、教授と部下の先生との確執により事件が展開されていきます。
この教室には、二つの考え方があり、一つは渡海先生が言う外科医至上主義。要は、患者の気持ちは二の次で、患者は外科医の指示に従っていればいい。もう一つは、その正反対で、高階先生が言う患者至上主義。あくまで、患者の気持ち、命を第一に考え、誠実に対応する。また、手術の技術に関しても大きく考え方が異なっています。渡海先生は、究極の手技は極一部の天分の才を与えられたもののみができ、それでこそ外科医が潤う。言わば、手術職人だ。高階先生は、難しい手術でも凡人外科医が対応できる手技を確立し、多くの患者を救いたい。話の中でこの二つの考え方が激しくぶつかりあいますが、どちらが正しいとか間違っているとかはないと思います。時には高階先生の考え方に納得し、時には渡海先生の考え方に納得する。これは読まれた方の考え方にもよると思います。
もう一つの展開に、確執がありますが、それは佐伯教授と渡海先生との間です。キーワードは、タイトルにもなっている「ブラックペアン」です。ペアンとは手術で使うハサミですが、佐伯教授がまだ若かりし頃、ある手術でペアンをお腹に置き忘れてしまいます。わざと置いたまま閉腹したというのが正しいですが。この件については、是非本を読んで楽しんでみてください。
今まで、医療小説と言えば山崎豊子の「白い巨塔」ぐらいしか読んだことがなかったのですが、なかなか読み応えがあっておもしろかったです。テレビドラマでよく医療ものを目にしますが、はずれがありません。今日曜日に放送されている「tomorrow」も好きですし。これから、海堂氏の本を少しずつ読んでいこうと思います。予約がいっぱいでなかなか回ってきませんが。
![]() | ブラックペアン1988 (2007/09/21) 海堂 尊 商品詳細を見る |
ブログランキングに参加しています。
みなさんの応援が継続の力となります。1クリック応援よろしくお願いします!

銀行仕置人 著:池井戸 潤
2回連続で池井戸氏の作品です。今回も銀行が舞台で、自分の利益のために部下に不正取り引きをさせ、それが公になったとき、その部下へ責任を押し付ける。そして、その部下自身で自分の地位と引き換えに上司を正す。よくあるパターンのはなしですが、元バンカーだった池井戸さんの作品のため、リアリティにー溢れ、展開が大変おもしろいです。
正義を貫く主人公に感動するとともに、悪魔のささやきに対して必死に拒む姿を応援したくなります。
(あらずじ)
関東シティ銀行に勤める黒部は、取引先の東京デジタル通信へ500億の融資を行なう。しかし、黒部はこれには反対の立場を取っていたが、上司の意向により積極的に融資をするよう稟議を申請した。これが、事の発端の全てだった。東京デジタル通信は、この金を子会社横浜ワイヤレスへ振り向けた。しかし、突如この子会社が破綻し、結果銀行に巨額の損失が降り掛かった。その責任を背負わされた黒部は、閑散職へ追いやられてしまう。
このときから黒部の上司への復讐と腐りきった銀行を正すための戦いが始まったのだ。
人事部付けとなった黒部だが、実は一つの光明が差していた。そこの部長もまた、黒部がはめられたことに気づいており、腐った銀行を何とかしたいと考えていた。二人はあの手この手を使い、はめた上司の外堀を埋めていき、そして決定的な事実を掴む。しかし、証拠としては弱く、どうしたものかと思案している矢先きに黒部が何者かに襲われた。警告を受けたのだ。そこから、話が急展開し、殺人事件にまで発展する。
最終的にはハッピーエンドで終わるが、最後に黒部に悪魔のささやきがある。そのとき、人間どう行動できるか、判断できるかが大きな分かれ目で、いざその立場になってみた時、自分は本当に正義を貫けるのかなかなか難しいと思う。みなさんは、いかがでしょうか。是非この本を読んでいただき、そのときの判断を自分なりに考えてみてはいかがでしょうか。
ブログランキングに参加しています。
みなさんの応援が継続の力となります。1クリック応援よろしくお願いします!

正義を貫く主人公に感動するとともに、悪魔のささやきに対して必死に拒む姿を応援したくなります。
(あらずじ)
関東シティ銀行に勤める黒部は、取引先の東京デジタル通信へ500億の融資を行なう。しかし、黒部はこれには反対の立場を取っていたが、上司の意向により積極的に融資をするよう稟議を申請した。これが、事の発端の全てだった。東京デジタル通信は、この金を子会社横浜ワイヤレスへ振り向けた。しかし、突如この子会社が破綻し、結果銀行に巨額の損失が降り掛かった。その責任を背負わされた黒部は、閑散職へ追いやられてしまう。
このときから黒部の上司への復讐と腐りきった銀行を正すための戦いが始まったのだ。
人事部付けとなった黒部だが、実は一つの光明が差していた。そこの部長もまた、黒部がはめられたことに気づいており、腐った銀行を何とかしたいと考えていた。二人はあの手この手を使い、はめた上司の外堀を埋めていき、そして決定的な事実を掴む。しかし、証拠としては弱く、どうしたものかと思案している矢先きに黒部が何者かに襲われた。警告を受けたのだ。そこから、話が急展開し、殺人事件にまで発展する。
最終的にはハッピーエンドで終わるが、最後に黒部に悪魔のささやきがある。そのとき、人間どう行動できるか、判断できるかが大きな分かれ目で、いざその立場になってみた時、自分は本当に正義を貫けるのかなかなか難しいと思う。みなさんは、いかがでしょうか。是非この本を読んでいただき、そのときの判断を自分なりに考えてみてはいかがでしょうか。
![]() | 銀行仕置人 (2005/02/16) 池井戸 潤 商品詳細を見る |
ブログランキングに参加しています。
みなさんの応援が継続の力となります。1クリック応援よろしくお願いします!









