ハゲタカ(上・下) 著:真山 仁

楡周平氏の本ばかり取り上げていますが、私の好きな作家はまだまだいます。今日はその中の一人「真山 仁」氏のものをご紹介したいと思います。

ご紹介する本は、結構名が知れているのではないかと思います。NHKでドラマ化され大森南朋、柴田恭兵らが出演していました。

みなさんは、ハゲタカと聞くとどう思われますか。一般的には「死肉を貪る大型鳥類」という印象があるのではないでしょうか。経済社会でいわれるハゲタカもそんなイメージから名がつけられています。外資系ファンドが傾いた日本企業を安く買いたたき、短期利益を上げるためあらゆる手段をつかって高く転売する。まさにハゲタカです。
「ハゲタカ」という本からは、これぞハゲタカの神髄というものを見させてくれるような気がするとともに、ハゲタカこそが企業(株式会社)について最も熟知し、真剣に運営を考えているのでは、と思える場面もありました。また、経済にあまり詳しくない人でも、この本を読んでいるうちに、知らず知らずのうちに経済について勉強させられ、また興味を持ってくると思います。
 TOB M&A MBO デューデリジェンス バルクセール ゴールデンパラシュート
企業買収が盛んになってきた今こそよくニュースで聞く言葉になってきましたが、経済に疎い人にはなかなかお目にかからない用語ばかりです。経済についてちょっとでも興味をお持ちの方には、その意味からも読んでいただく価値があると思います。

ストーリーは企業買収が主ですが、根本は「復讐」が元となっています。
ニューヨークにいたジャズピアニスト鷲津が、投資ファンドの社長としてバブル後の腐った日本を恐怖へと導く様が描かれています。企業再生のプロとしてシビアな目を持ちつつも、確実に業績を上げていきます。その内容については、是非本を読んでいただきたい思います。
このストーリーのキーマンは、三葉銀行の不良債権処理担当芝野とその上司飯島です。鷲津とこの二人に過去何があったのか、最後に明らかになります。最初に述べた「復讐」に関わってきます。

最後に、この本で終始一貫していることは、叩かれる企業は少なからず経営者に難があることです。オーナー企業の場合、会社の私物化が甚だしく、また、株主軽視により企業価値向上努力を怠り万年赤字経営。そんな企業は、ある意味叩かれて当然かもしれません。外科的治療により企業を再生させるファンド。しかし、従業員としてはやりきれない面もあります。ですので、経営者の方々には企業のため、従業員のため、社会のために日々努力いただきたいと思います。(あえて株主のためと言いませんでした。企業は株主のものという考えがあまり好きではないので・・・しかし、結果的に企業価値を向上させれば、巡り巡って株主のためにもなります。)

ハゲタカ(上) (講談社文庫)ハゲタカ(上) (講談社文庫)
(2006/03/15)
真山 仁

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ハゲタカ(下) (講談社文庫)ハゲタカ(下) (講談社文庫)
(2006/03/15)
真山 仁

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絵本 にじいろのさかな しましまをたすける 作:マーカス・フィスター

「にじいろの さかな」シリーズの第2作になる本です。(第1作は前にご紹介しております)
仲間を得たにじうおは、精神面でかなり成長し、大変思いやりのあるやさしい魚になっています。しかも、やさしさだけでなく、危険を省みない勇敢さを持ち合わせています。
また、前作と同様、ぎんのうろこの部分がキラキラ光るように本を加工してあるため、子供たちも大変喜びます。まさに絵本の中の絵本と言った感じです。



(あらすじ)
みんなにぎんのうろこを分け与え、自分の宝物が減っていってしまったが、代わりに、みんなの仲間入りをはたし、幸せをつかむことが出来た。(前作)
みんなと遊んでいたそんなある日、一匹のさかな「しましま」が仲間に入れてくれと言ってきた。しかし、しましまはぎんのうろこを持っていなかったため相手にされず、他の魚たちはいつまでも遊びに夢中だった。しましまは、悲しそうな目をしながらも、そっと魚たちをみていた。そのとき、さめが群れの中へ突っ込んできた。みんなは、サンゴ礁の狭い割れ目に隠れたが、しましまの姿がなかった。にじうおは、真っ先に心配し、助ける為に飛び出した。残りの魚たちもにじうおを追って飛び出した。みんなは勇敢にもさめを追い払うことに成功した。にじうおたちは、しましまを仲間はずれにしたことをあやまり、その後、みんな仲良く遊んだのはいうまでもありません。


にじいろのさかな しましまをたすける! (世界の絵本)にじいろのさかな しましまをたすける! (世界の絵本)
(1997/10)
マーカス フィスター

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猛禽の宴 著:楡 周平

またまた、楡周平氏の本の紹介です。本当に楡周平にはまっていますね。このまま、全ての本を読み倒そうと思います。

今回ご紹介する本は、処女作でベストセラーになった「Cの福音」(前にご紹介してます)の続編で、「猛禽の宴」です。前作では、朝倉恭介による鮮やかなコカイン密輸の話でしたが、今回は恭介が関わる組織の内部抗争を題材としています。
マフィアの抗争場面で必ずある、殺戮、惨殺場面が、楡周平のリアルな表現方法により、想像しただけでも目を背けたくなるようなものとなっています。読み終えたいまでも、その部分については頭から離れません。(基本的に恐がりですので・・・)
結末は主人公である朝倉恭介の知的で強靭的な行動によって、内部抗争に終止符が打たれますが、読んでいる私が日本人ということもあり、その様は大変爽快です。一気に読みたくなるようなストーリーとなっています。
ストレス発散したいと思われている方、一度ご覧になられてはいかがでしょうか。



(あらすじ)
台湾マフィアとの騒動の後、何事もなかったようにコカインの密輸を続けていた朝倉恭介が、ファルージオ(全米マフィアの頂点立つ人物であり、恭介を息子同然と考えている恭介のパートナーでもある)に呼ばれ、アメリカに遊びにきたとこから始まる。
ファルージオが君臨してから四半世紀となり、ファルージオ自身も後継人を探し始めていた。そんな中、部下の一人であるコジモが、密かにボスの座を虎視眈々と狙っていた。しかし、コジモはファルージオとは決定的に考え方が違い、知的であるファルージに対し、コジモは暴力的で「恐怖」こそ組織を保つ唯一の手段と考えている。もちろん、ファルージをも「恐怖」は統率には必要としていたが、コジモのそれとは全く別物だった。
コジモは、自分のテリトリーを荒らし始めていた連中に制裁を加える事件を起こし、狙われた連中は、もちろんのこと報復にでた。狙いの対象はコジモではなく、いきなりトップであるファルージオを設定し、命まで奪うことは叶わなかったが、下半身不随という重傷を負わせることが出来た。
コジモにとっても連中の行動は予想外であったが、これでファルージオの引退が現実的となり、自分がボスに指名されることを期待していた。しかし、フォルージオの指名は別の部下アゴーニ言い渡された。コジモはもちろん不服とし、「恐怖」を利用してフォルージを狙った連中にアゴーニを狙わせた。これで、まんまとコジモはボスの座を手に入れることが出来た。
ボスになったコジモは、恭介の存在、日本でのマーケットの存在を知り、我が手中に収めるべく恭介に「恐怖」を見せつけようとした。しかし、コジモは恭介を甘く見すぎていた。軍隊として訓練を受けている恭介にとって、コジモがしむけた連中を倒すことはさほど難しくない。このとき、恭介はとんでもない事実を知ることになる。そう、ことの発端からコジモがボスになった経緯を。恭介は久々に怒りを覚えた。
ここから、鮮やかかつ大胆な行動によるコジモ抹殺劇が始まる。



続きは、本をご覧ください。爽快感を味わえます。

新装版 猛禽の宴 (宝島社文庫)新装版 猛禽の宴 (宝島社文庫)
(2005/07/25)
楡 周平

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絵本 パパ、お月さまとって! 作:エリック=カール

「はらぺこあおむし」で有名なエリック=カールの絵本で、この「パパ、お月さまとって!」もメジャーではないかと思います。

月の自然の摂理である満ち欠けをうまく利用してストーリーが組立てられています。また、描かれている絵が独特で、仕掛け本とまではいかないにしろ、ページを左右に開いたり、上下に開いたりと子供が喜びそうな工夫がされています。



(あらずじ)
あるとき、娘モニカがお月さまと遊びたいといい始めました。パパは、それに答えるべくながーいはしごを持ってきて、たかーい山へたてました。そして、なんと月までのぼっていってしまうのです。しかし、そのときのお月さまは「満月」。大きくて持ち帰ることが出来ません。そこで、お月さまに「わたしは毎晩少しずつ小さくなっていくんですよ」とパパに言い、そのときを娘たちは待ちました。ちょうどいい大きさのときにつれて帰り、モニカを大喜びでお月さまと遊んでいました。しかし、あるときパッと消えてなくなりました。それから少したったあるばん、空に小さなお月さまが浮かんでいました。



もちろん、みなさんは、なぜ月が消えたかおわかりでしょう。

パパ、お月さまとって!パパ、お月さまとって!
(1986/12)
エリック カール

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絵本 つきがみていたはなし 作:もりひさし

随分古い本になりますが、「こぐま社」から発行されている「つきがみていたはなし」をご紹介したいと思います。
図書館でふと目についたので、子供に読んであげようと借りてきました。

挿絵が木版画で描かれており、リアルな絵でない為、絵本として子供たちの想像力を豊かにするような気がします。また、はなしの内容もなかなかおもしろく、ある事件を切っ掛けに「どうしたんだろう」という気持ちが沸き、そこからの展開で心の変化に触れることができます。



(あらすじ)
満月になると山の動物たちが学校の運動場にやってきて一晩中踊っています。それを教室に飾ってある粘土の動物たちや壁に貼ってある絵の動物たちが見ています。しかし、ある日嵐に見舞われ次の満月の日には誰も来ませんでした。「どうしたのだろう」と思い、教室の動物たちは探しにいきます。探している途中、橋が嵐で落ちてしまっていることを発見しました。対岸をみると、山の動物たちが集まっているのが分かりました。粘土や絵の動物たちは、なんとかしようと近くにそびえ立っている大きな木を、みんなで押し倒して橋にしようと行動始めました。大きな木は丈夫なため粘土や絵の動物たちだけでは倒れません。ある方法で対岸の動物たちも協力して、橋を架けることに成功します。



4才の子供に読んであげている途中、大きな木を倒そうとし始めた場面で、「動物たちは何をしようとしているのだろうね?」と聞いたところ、「橋を掛けると思うよ」と考えてから答えました。
こんな感じで、読んでいる途中で子供に質問することがありますが、なかなか子供なりに考えていて、答えを聞くのもおもしろいものです。たまに、突拍子もないことをいいますが、それはそれで良いと思います。

つきがみていたはなし

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クラッシュ 著:楡 周平

クーデターの続編である「クラッシュ」も600ページに渡る長編小説でしたが、読み応えがあり完成度が高いと思いました。内容も実際にあり得ない話ではなく、現在のネット社会問題をうまく表現していると思います。

「クラッシュ」は次のテーマに沿って書かれていると思います。
 ・航空機(開発)の弱点
 ・ネット社会の弱点
今飛んでいるハイテク飛行機は、ほとんどコンピュータ制御によってコントロールされています。従って、その中枢を司るコンピュータは複数台搭載することによって非常事態を回避し、システム停止することは許されません。もし、システム停止すれば、それは「死」を宣告されたも同じです。
また、インターネットの出現は「人類が火を手にして以来の革命」といわれ、現社会ではなくてはならない道具です。しかし、世の中には非社会的行為を行なうものも少なくなく、コンピュータウィルスという副産物を産んでしまいました。ウィルスによってネットが壊滅的な打撃を受けたとき、社会のもろさが露呈します。

主な登場人物は、クーデターの主人公であった川瀬雅彦、航空機制御ソフトを開発するU.S.ターン・キー社社長のグレン、その恋人キャサリン、そしてグレンの浮気相手アンジェラ。
今回の主人公はキャサリンで、ことの発端はグレンの浮気から大事件へと展開されていく。雅彦は、現場主義のジャーナリストから最愛の人ユキを追って記者へ転向する。



(あらすじ)
場面は、ハイテク機「AS-500」の着陸失敗から始まる。この事件によってU.S.ターン・キー社グレンは、航空会社からソフトの見直しを要求される。グレンは恋人キャサリンとこのベンチャー企業を経営しており、キャサリンはソフト開発において最も重要で、ソフト内容を最も熟知した人物でもあった。しかし、この非常事態時には、秘書アンジェラとの浮気がばれており、見直し作業には全く関わらず、行方知らずとなっていた。
アンジェラは、キャサリンからグレンを奪った形だが、心のどこかにまだ不安があり、ある写真を切っ掛けにキャサリンへの嫌がらせを実行する。その写真とは、グレンと行為を行なっている時の裸の写真だ。アンジェラは、なんとこの写真をネットで公開してしまう。
これを知ったキャサリンは、グレンの仕業と勘違いし、ある計画を実行する。この計画はこそが世界を震撼させるものとなり、個人的な復讐が、世界を混乱へ貶め、遂には自分自身にも衝撃的な結末を迎えさせることになる。
その計画とは、見直したソフトをある手口で改竄し、そのソフトを搭載した飛行機2機を操縦不能に貶める。そのうちの1機は、結果的に墜落してしまった。次に、世界がこのニュースで騒然としているときに、主要メディアへ犯行声明を伝え、「解決策はあるホームページにある」とそのサイトへ不特定多数のアクセスを誘導する。そのサイトには、実はコンピュータウィルスが仕組まれており、感染したPCはある時間を持って全てのデータからOSまでもが削除されてしまう。



最終的には、もう1機の飛行機は無事着陸に成功し、ウィルスについても最悪事態は回避されます。そこまでのいきさつについては、是非この本を読んでご覧ください。エピローグもしっかりまとめられていますので、本当にこの本はおすすめです。

新装版 クラッシュ (宝島社文庫)新装版 クラッシュ (宝島社文庫)
(2005/07/25)
楡 周平

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絵本 お月さまってどんなあじ? 作:ミヒャエル・グレイニェク

こどもに読んであげたい本の1冊ではないかと思います。
絵はこどもが喜びそうなタッチでかわいく描かれ、内容もいろいろな動物が登場し、こどもが興味をひくようなものになっています。「おおきなかぶ」のような展開で、共通の目的をみんなで力を合わせて達成していくものです。
小さなお子さんがいるご家庭は、ぜひ読んであげてください。



(あらすじ)
どうぶつたちは、みんなお月さまを少しだけでもいいから食べてみたいと思っていました。そこへ、まずカメが一番たかい山へのぼり、お月さまを食べようとしました。しかし、とどきません。次に、ゾウをつれてきました。ゾウはカメの甲羅の上に乗り、お月さまを食べようとしました。まだとどきません。つぎに、キリン、シマウマ・・・とつづき、やっとのことでお月さまにとどくことができました。



結局、お月さまはどんな味がしたのかお分かりになりますか?
答えは知りたい方は、是非本を読んでください。

お月さまってどんなあじ?お月さまってどんなあじ?
(1995/09)
ミヒャエル グレイニェク

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tag : ミヒャエル グレイニェク お月さまって どんなあじ?

こんにちは

こんにちは。
複数の記事が一度に登録されて不信に思われた方もいらっしゃるかもしれません。
実は、今別のブログからこの内容だけ移植中です。元々のブログ内容が複数のカテゴリーを持ちすぎたので、分けた方がもう少し分かりやすくなると思い、また発信側からも都合がいいのでそうしました。

元のブログサイトともどもよろしくお願いいたします。
今しばらく、元サイトとも移植作業が続きます。

元のブログサイト 報連相

絵本 みんなだいじななかま 作:中村文人

今回紹介する絵本は、ありがちなストーリーですが、心温まる内容で、尚かつ子供たちにもうけがよく、教育にとてお良い本だと思います。
ぜひ読んであげてください。
登場人物は、サルとオオカミで、現実的にはあり得ない組み合わせですが、そこは絵本のいいところで、子供たちはそこの部分には何の疑問も持たずに物語に入っていけます。



(あらすじ)
あるサルの村に一匹のオオカミ(ハヤト)がけがでたおれていました。みんなの反対をよそにリーダー(ジロー)は家へつれて帰り、手当をしてあげます。ハヤトは、ジローとその妹(ももこ)の看病で元気になり、ももこに対して心を開きます。ももこの希望で、ハヤトは他のサルたちと仲良くなろうと努力しますが、やはり受け入れてくれません。それどころか追い出されてしまいます。
ハヤトがさって間もなく、村に山火事が発生し、たちまち村全体に燃え広がります。ハヤトは火事に気づき急いで戻ってきました。ももこが心配だったからです。ところが、ももこはハヤトのキズを治す薬をとりに、山へ入ったまままだ戻りません。ハヤトは夢中になって探し、持っていた竹笛を吹きました。そのとき、近くで小さな同じ笛の音が聞こえます。ハヤトがももこにあげた竹笛です。ハヤトとももこは間一髪助かり、それを見ていた他のサルたちもハヤトに感謝し、仲間として迎え入れてくれました。

みんなだいじななかま (新しいえほん)みんなだいじななかま (新しいえほん)
(2007/07)
中村 文人

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tag : みんなだいじななかま 中村文人 狩野富貴子 ジロー ハヤト ももこ 金の星社

クーデター 著:楡 周平

最近、楡周平にはまっています。今回は第2作品目の「クーデター」についてご紹介します。

これもまた、「Cの福音」と同類のジャンルで、クーデターという反社会的行為をテーマにし、生々しく描写されています。この本で描かれているクーデターは、軍事力にものを言わせて行なうもので、必然的に殺戮、虐殺などの惨たらしい光景が随所に現れます。楡氏の表現方法が的確で、その場面が頭の中に正確に想像できてしまい、思わず目を塞ぎたくなる衝動にかられます。
また、この本では暗に日本の防衛システムについて警鐘を鳴らしているように思います。もし、この本で展開されたような行為が実際日本で起きたならば、どのような事態になるのだろうか。おそらく、楡氏が書くように、平和ボケした日本国民は、当事者にならない限り普段通りの生活を送り、国はどう対処したらいいか奔走するのみで、慌てふためき結局なかなか判断が出来ずじまいなのだろう。

長編小説であるため、少し飽きがくる場面もありますが(特に前半の前置き)、いよいよ行為が進行し始める後半は、本にのめり込んでしまい離せなくなります。みなさんも、自国の危機管理について、この本といっしょに考えてみてはいかがでしょうか。



(あらすじ)
日本の宗教団体、龍陽教とロシアン・マフィアの間で行なわれる武器取引の場面から始まる。龍陽教の目的は、「腐りきった日本を立て直す」ことにあった。膿を出し切る為には、多少の犠牲は致し方がない。日本再生をすべく、「クーデター」を企て、それに向けて着々と布石を打っていく。もちろん、裏で与党とつながりを持っており、龍陽教の息のかかった国会議員を何人も送り込んでいた。しかし、政界とつながりを持ったのは龍陽教からではない。票欲しさの与党、民主共和党からだ。
計画を実行に移す際、幸いにも米国と北朝鮮の間で緊張が走る出来事が発生。龍陽教、教祖である篠原天佑は、天は我に味方したと言わんばかりに急遽実行に移した。警察官に多数の死者が出る事件が能登で勃発。もちろん、龍陽教の兵器による攻撃だ。その際、リポーターとして現地へ入っていた女性が、標的にあい射殺される。その恋人であり、世界各国を周りあらゆる戦場を目の当たりにしてきたジャーナリスト、川瀬雅彦が真実を暴くため現地入りする。犯人像が見えない中、身を危険にさらし犯人を突き止めていく。

クーデタークーデター
(1997/02)
楡 周平

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tag : クーデター 有事 兵器 マフィア 北朝鮮 原子力潜水艦 密売

絵本 祇園精舎

祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。
遠く異朝を・・・


ご存知の通り平家物語に出てくるこのフレーズは、誰でも学校時代、国語の授業で暗記させられたのではないだろうか。多くの方は、ここまではかろうじて覚えているのでは。私は当時から古典というものが苦手で、苦労した記憶がある。
ところが、最近このような本が絵本となって出版されている。思うに、NHK教育で数年前から放送されている「にほんごであそぼ」(KONISHIKIが出演している番組)の影響ではないか。「じゅげむ」などの落語や狂言をジャンルにしたコーナーがあり、大人が見ても結構新鮮でおもしろい。子供に「祗園精舎」という絵本を買ってあげたら、興味津々にひらがなを追って読んでいる。もちろん意味は分かっていないが。

小さな時から本を読む習慣を付けることや、覚えるという訓練をしておくと、後々ためになると思いますので、小さな子を持つ方は是非勧めてみてください。

祇園精舎 (声にだすことばえほん)祇園精舎 (声にだすことばえほん)
(2007/07)
不明

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tag : 平家物語 祗園精舎

部下は育てるな!取り替えろ!! 著:長野 慶太

先日、おすすめ本紹介でこの本を取り上げました。その時はまだ読まずにいましたが、最近購入して読み始めています。読み切ってから報告しようかと思いましたが、なかなかおもしろく触りだけでも書き込みしようと考えました。

タイトルは過激ですが、中身は全部に納得するわけでありませんが、共感する部分や一理あるなと思うところが多々あります。
この本の鍵となる部分をご紹介します。

1.部下は自分で育つものだから、育てようとはしない。
2.部下を育てることではなく会社の業績を上げつことが使命だから、「部下が自分で育つような環境」作りには全力を尽くす。
3.部下の作業ボリュームをいつも把握するとともに、さまざまなチャンスを与える。
4.失敗しそうになってもそこで仕事を取り上げない。失敗させてみる。
5.そしてもう一度チャンスを与える。
6.その際も教えない。自分でやり方を創造させる。
7.叱る。決して怒鳴らない。
8.「褒める」ツールを活用する。
9.怒鳴らなければならないような時は、怒鳴る前に「部下を取り替える」

以上が、この本で言われている「上司力革命」です。
このうち2から8は非常に共感できます。しかし、1にある部下を育てない、教えないは少し違うような気がします。違うというのは、この本で言っている内容自体がそもそも広義の意味で育てると言うことだと思うからです。2で言っている、「育つような環境作りに専念する」がまさにそれで、教えるとは何も手取り足取り指導するだけではありません。目的へアプローチできるような補佐程度のことでも十分です。
やはり、上司たるもの部下を使い物になるようにしなくては、会社業績を上げることなどできやしません。
本の中では各項目について細かく説明されているので、ぜひ読んでいただければと思います。読んで損はありません。ビジネスマンであれば。

最後に自分の会社には非常に頭が痛い話を紹介します。

あなたの会社は「当社はノー残業デーを設けています」と胸を張っていってませんか?
これは裏を返せば、
”残業をしない日を定めた会社”などということは、そうしなければ残業時間さえコントロールできない会社、つまり、”管理無能力”な会社であることを暴露しているようなものである。

たしかに、一理あると思う。

部下は育てるな!  取り替えろ! !   Try Not to Develop Your Staff (光文社ペーパーバックス)部下は育てるな! 取り替えろ! ! Try Not to Develop Your Staff (光文社ペーパーバックス)
(2007/09/22)
長野 慶太

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tag : ノー残業 上司力革命

Cの福音 著:楡 周平

いままで、楡周平氏の作品を2作ご紹介しましたが、今回は処女作である「Cの福音」を取り上げたいと思います。デビュー作にして大ベストセラーになった本でもあります。

今まで読んだ2作品は、社会問題を題材にし、著者が鋭い切り口でストーリを展開しており、読者へ訴えかけたり考えさせるようなものでしたが、作家デビュー当時の作品は全く別物で、同じ作家の作品とは思えませんでした。

私は社会情勢や金融経済情勢を題材にした本が好みで、楡周平氏の作品にも好感を持っていましたが、この作品により新たな楡氏や自分自身他分野の小説でも楽しく読めることが発見できたことで十分満足しています。

作品の内容は、特に何かを訴えかけるものではなく、麻薬を題材にした小説で、主人公である「朝倉恭介」の鮮やかな犯罪方法を生々しく表現したものとなっています。



(あらすじ)
「C」とはコカインのことで、このコカインから得られる至福の感覚を餌に人を操り金儲けをする恭介は、一貫して冷徹でありまた聡明でもある。恭介が考えだした麻薬密輸ルートとその販売方法はほとんど完璧であったが、ある弱点から中国系マフィア朱にそのネットワークの存在を知られてしまう。素晴らしい密売ルートを手に入れたい朱は、あらゆる手を使ってそのからくりを暴こうとする。一方、恭介は薄々感じはするが、まさか自分のところにまで到達できないと鷹を括っていた。
お互い人を人と見ず、自分の私腹を肥やす為の道具として扱い、不要となったら処分する。そんな彼らがクライマックスで直接対決することになる。結果は、恭介の方が1枚も2枚も上手だった。




途中から恭介のアイデア、行動に引き込まれ、なかなか読み応えのある本でした。
みなさんも、楡周平の世界を覗いてみませんか?

Cの福音Cの福音
(1996/01)
楡 周平

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絵本 ラヴ・ユー・フォーエバー 作:ロバート・マンチ

絵本にはいろいろな役目があると思います。

 文字は全くなく絵だけで視覚に訴え脳に働きかける本
 同じような言葉を何度も何度も繰り返す言葉遊びの本
 あるメッセージを訴えかける本


今回ご紹介する本は、この3番目の本にあたります。
メッセージは「親子の愛情」です。

親と子の信頼関係は0〜2歳頃に形成されていくと言われています。ですので、その間にどれだけ愛情を掛けてあげられるかは極めで重要です。もちろん、その間十分愛情を注いだからといって、その後はおろそかになってもいいなどという話ではありませんが。
その愛情を注ぐひとつの方法として、この本の読み聞かせが良いのではと思います。私も何かの折に「アメリカの超ベストセラー絵本」としてこの本を知り、早速購入して子供たちに聞かせています。

子供は赤ちゃんから幼児、少年、青年、大人へと成長し、その過程でいろいろな姿を親に見せては喜ばし、また悲しませたりもする。ただ、子供が眠った時だけは母親に取っては、いつまでも赤ちゃん。抱きしめ頬ずりしたくなる程かわいい。そうやって母親はスキンシップを取り、愛情を注いでいる。しかし、子供が大人になるのと同じくして、親は年を取り老いていく。抱きしめたくても抱きしめられない。そんなとき我が子が抱きしめて頬ずりしてくれた。また、我が子も子供をもち、同じように子供に愛情を注いでいく。親子の無限につながった愛情がこの本におさめられている。

 アイ・ラブ・ユー いつまでも
 アイ・ラブ・ユー どんなときも
 わたしが いきている かぎり
 あたなは ずっと わたしのあかちゃん


ラヴ・ユー・フォーエバーラヴ・ユー・フォーエバー
(1997/09)
梅田 俊作、ロバート マンチ 他

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tag : ヴ・ユー・フォーエバー ロバート マンチ 梅田 俊作 乃木 りか アメリカベストセラー

陪審法廷 著:楡 周平

日本でもいよいよ裁判員制度が、2009年5月までに開始されることになっています。ただ時期は刻々と近づいていますが、多くの方々はあまり関心を寄せず、あくまで他人事と感じていると思います。現に、私がそうですから。

今回ご紹介する本は、裁判員制度とは少し違いますが、一般市民が判決を下すという意味では同じの陪審員制度に関する内容で、制度そのものについて考えさせられるものです。近い将来私たちも現実的に向き合わなければならない制度です。

裁判員制度と陪審員制度の違い
 裁判員制度
  ・裁判官6名と裁判員(無作為に選ばれた市民)6名から構成
  ・罪責(有罪/無罪)と量刑を判断
  ・意見が一致しない場合多数決で評決
 陪審員制度
  ・裁判官1名と陪審員(無作為に選ばれた市民)12名から構成
  ・罪責のみ判断
  ・原則全員一致で評決

この本の根幹は、『なぜ陪審員制度を米国はとっているか』と言うことにあると思います。法にど素人の市民が人一人の人生を決めてしまう決断をしなければならない制度が、なぜ必要なのか?それは、この本を読んでいただければ、おぼろげながら見えてくるような気がします。
ですので、ぜひ一度は目を通されたいものだと思います。



場面はある事件から始まる。
クロフォード夫妻には子供ができないでいた。そこで、あるとき養女をもらうことにした。その養女は、元々グアテマラのストリートチルドレンで、米国に密入国して施設に暮らしていた子供だ。名前はパメラ。ところが、あるときから養父であるクレイトンがとんでもないことをし始めた。性的虐待(レイプ)だ。もちろん、妻であるリサが夜勤でいないときにだ。パメラは、養女という立場からリサに告白することができなかった。告白すれば、必ず家庭が崩壊し、パメラ自身もやっとつかんだ幸せを手放すことになる。少なくともリサからは惜しみない愛情を受けていたからだ。そこで、思い悩み一つの決断をする。クレイトンを亡き者にすると。

パメラはある日、隣に住む同い年で幼なじみの研一にあの忌まわしい事実を告白した。パメラは研一に心を寄せており、自分の悩みを打ち明けてしまった。研一はというと、同じくパメラが気になる存在で告白されたとき、すぐに自分が手を下すと決断する。それは、最愛の人を守りたいという一心からだ。

そして事件が発生。研一がクレイトンを射殺した。すぐに警察にとらえられ、話は裁判へと続く。



裁判から先は、ぜひ読んでみてほしいところです。ここで、そこまで紹介してしまうと読んだ時の楽しみが半減してしまいます。裁判での検察側、弁護側の言い分を陪審員がどのように受け止め、どのように解釈し、どのように評決を導いていくのか。

一つ述べるとすると、過去の判例で判断をすれば陪審員など必要ありません。法に素人の市民が判決に加わると言うことは、白黒で有罪無罪を決めるのではなく、人間誰もが持ち合わせている情を汲み取ってやると言うことかもしれません。もちろん、それには賛否両論あるかと思いますが・・・
最後に、私はこの本で出た判決は正しいのではと思いました。

陪審法廷陪審法廷
(2007/03/30)
楡 周平

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絵本 はじめてのかり 作:吉田 遠志

絵本の中には大人が読んでも読み応えのある絵本があります。その一つに今日ご紹介する『はじめてのかり』があります。作者 故吉田遠志氏は、

『自然や動物を愛する心は、幼い時から養われねばならない』

という信念から『アフリカの動物絵本シリーズ』を完成させました。また、吉田氏は親に版画家である吉田博を持ったせいか、自身でも木版画を手がけ、絵本の挿絵にも使用しています。さらに絵本の絵自体も描いています。その木版画や絵も丁寧に描かれ絵本に臨場感を与えています。

『はじめてのかり』は、ライオンの話の第1弾です。
アフリカの動物たちのくらしを分かりやすく教えてくれるとともに、ライオンの子供たちがどのように成長していくかを表現しています。ライオンは長い距離を速く走ることができません。そのため、かりはチームプレーで行ないます。しかし、かりは大人のライオンにとっても難しいことで、そうすんなり子供たちだけでは成功しません。失敗に失敗を重ねかりの方法を学んでいくのです。

はじめてのかり (絵本アフリカのどうぶつたち第1集・ライオンのかぞく)はじめてのかり (絵本アフリカのどうぶつたち第1集・ライオンのかぞく)
(2001/04)
吉田 遠志

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部下は育てるな!取り替えろ!! 著:長野 慶太

(今回はおすすめという訳ではありません)

日曜日に本屋に行ってきました。何気なく店頭に並べられた本を見ていたら、強烈なタイトルの本を見つけました。その名は、

 『部下は育てるな!取り替えろ!!』

私は10年程会社員をやっておりますが、今までの考え方と正反対のタイトルでしたので、思わず
 こんなこと本にしていいの??
とつぶやいてしましました。

実際に読んだ訳ではありませんが、あまりに強烈だったため、思わずブログに書いてしまいました。今度時間を作って読んでみようと思います。読んでみたら『なるほど、そう言うことか』と思うかもしれません。が、未読である現時点では著作書に??がいっぱいです。

随分前にNHKの特集番組で、こんなことを言っていました。
『アメリカでは、上司の評価は如何に部下を育てるか、にかかっている』
このことを聞いて、さすが企業先進国アメリカと思いました。今はその立場にありませんが、将来部下を持つ立場になった場合は、このことを肝に銘じようと誓ったのです。

ある意味興味深い本ですので、こんど読むのが楽しみです。

部下は育てるな!  取り替えろ! !   Try Not to Develop Your Staff (光文社ペーパーバックス)部下は育てるな! 取り替えろ! ! Try Not to Develop Your Staff (光文社ペーパーバックス)
(2007/09/22)
長野 慶太

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周極星 著:幸田 真音

幸田真音の著書は、経済金融を題材に人間関係がおもしろく描かれ、いつも楽しく読ましてもらっています。
今回は、そのなかで周極星を取り上げてみます。
まずは、あらすじから。



(あらすじ)
主な登場人物は、
 織田一輝、胡夏琳、倉津謙介
それぞれ、個性あふれる人物像で、特に主人公の織田と夏琳は生い立ちが特異な物で、それぞれの人生を大きく左右している。
織田は、両親が日本人で、仕事の関係で日本と中国を行ったり来たりするような生活を送っており、日本人でもあり、中国人でもある。そのため、時と場合によって人種を使い分け、若くしてファンド経営者としてのし上がっていく。
夏琳は、中国生まれ中国育ちで、父親が日本人、母親が中国人のハーフ。しかし、夏琳は愛人との間にできた子ということで、父親を憎み続ける人生を歩む。夏琳も織田と同様に徹底主義で、トップとして会社を経営する。
倉津は、昭和五洋銀行に勤務し、定年間近で栄転と称し上海支店長として海外勤務を余儀なくされた。しかし、ただでは終わらぬと今までの経験を活かし、利用できる物は全て利用し、出し抜きで成果を上げていく。

3人は、中国という巨大な市場であり、まだ成熟しきっていない市場で、新たなビジネスを立ち上げるため、お互いがお互いを利用しようと画策し翻弄する。しかし結局、年の功とでも言うのか経験、知識が物をいい、まだまだ若い織田は、倉津に出し抜かれ蹴落とされる。また夏琳もおいしいところだけ倉津にもっていかれてしまう。

もともと、織田と夏琳は幼なじみだが、お互いプライドが高くライバル意識が過剰だった。そのため歪み合い、嫉妬し、その延長で憎しみあってもいた。しかし、二人とも倉津にしてやられたという共通項を認識すると、今までの関係が嘘のようにお互いが惹かれていく。

織田と夏琳に『打倒倉津』という共通目的ができた。それは、次の大きなビジネスチャンスを物にしようとしている倉津を追い貶める計画だ。方法は、格差社会で不満をもつ貧困層に反日感情を増幅させ、昭和五洋銀行が進めているビル建設計画をデモによって中止させ、昭和五洋銀行ならびに倉津に世界から信用不信の嵐を巻き起こすものだ。



織田と夏琳と倉津の関係によって、母国とは何か、日本と中国の関係とはどうあるべきかを考えさせられる物でした。ハーフであることにより優位なこともあれば、自分自身がいったいどの国の者なのかという悩みもある。アジアお国々が協力していかなければならないことは誰でも分かっているが、過去の歴史に縛られ、政治がその感情をコントロールしながらその国を優位に持っていこうとする。
はやくトップが気づいてくれれば、と思ってしまいます。

ところで、私自身この本の展開は少し違和感がありました。前半は経済を題材にして展開していたのに対し、後半は社会問題を持ち出してきた。どうせならば、終始一貫して経済ネタで展開してほしかった。やられたらやり返すという流れであれば、『目には目を、歯には歯を』が一番分かりやすいのでは!?

周極星周極星
(2006/05)
幸田 真音

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絵本 そらまめくんのベッド 作:なかや みわ

本屋に行ってなにげなく子供の本を探していると、どういう訳か、ふとこの本が目に入ってきました。
おそらく、イラストが私が言うのも何ですが、大変かわいかったからだと思います。
また、立ち読みしたときに、お話がすごくほのぼのとしていて、すぐに気に入りました。
子供も気に入ったらしく、欲しがったため、いつもは購入するか少し迷うのですが、すぐ購入することにしました。

それからというもの、時間さえあれば、また寝る前に、『よんで!よんで!』とせがまれています。

ちいさなお子さんがいる方は、ぜひご覧になってください。
主人公であるそらまめくんの心の成長が子供に大変良いと思います。

読み聞かせるのであれば3才から、自分で読むのであれば、小額こう初級向きです。



あらすじ

登場人物はまめたちです。主人公である、そらまめとその仲間である、ピーナッツ、えだまめ、グリーピース、さやえんどうです。

あるとき、いつも自慢しているそらまめくんのふわふわベッドがなくなりました。
あちこち探しまわっても見つかりません。しかも、仲間たちは知らん顔。
なぜなら、仲間たちは以前そらまめくんにベッドを貸してほしいと言ったところ、『大事なベッドを貸すなんてとんでもない!』と言われたからです。
しかし、あまりに困っているそらまめくんを見て、みんなはかわいそうになり、一緒に探してくれました。
それでも見つかりません。

あきらめかけたそのとき、うずらがベッドで卵を温めているのを見つけました。
すぐにベッドを取り返したいけれど、しかたなく、しばらく様子を見ることにしました。

ところが、時間が経つにつれて、自分のベッドの心配より、卵の方が気になて仕方がありません。

ようやく、無事ひなが生まれ、うずら親子は去っていきました。

そらまめは、うれしくて、みんなをよんでお祝いのパーティーをひらきました。

そらまめくんのベッド (こどものとも傑作集)そらまめくんのベッド (こどものとも傑作集)
(1999/09)
なかや みわ

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再生巨流 著:楡 周平

今回は、楡周平氏の『再生巨流』をご紹介します。
内容は、企業人としての夢、ロマンを見させてくれるものとなっています。
特に読んで面白いと感じられる方は、サラリーマン(私もそうですが)。
組織の一員として働いている人が、共感いただけるのではないでしょうか。

組織の中の一つの駒が、自分の夢の実現のため、あらゆる手段を用いて突き進んでいく姿は、圧巻であり、またそのパワーにあやかりたいと思う程です。
もちろん、前途には幾多の困難が待ち受けています。それを、時には冷徹に、時には信念を貫いて克服していく。

私は、技術職の人間ですが、営業の醍醐味、面白さを教えられ、営業もやってみたいと思う程です。

企業人として日々過ごされている方は、ぜひ読んでいてください。
ヒューマンドラマ、会社政治などを存分に堪能できることまちがいなしです!



『再生巨流』のあらすじ

主人公である吉野が、会社(スバル運輸)から管理職失格と烙印を押され、体よく部下2名という新規事業開発部の長に担ぎ上げられる。しかも、部下は落ちこぼれ同然。そこで、到底不可能だと思われるノルマを課せられる。
しかし、会社は今まで吉野が築き上げた営業(現場での)実績については、十分に認めていた。不足していたのは、部下を育てるという指導力だ。

もう一つのドラマの主役は、蓬莱という将来プロ野球の道が約束されていた人物だ。
高校から社会人野球(スバル運輸)に入り、指名待ちをしている最中、怪我に見舞われプロの道を閉ざしてしまう。約束されていた自分の人生、それから家族の人生が一度に狂ってしまった瞬間だ。しかも、すでに結婚しており、妻はまだ学生という身分。
しかし、蓬莱は現実を直視することができる人間で、家族を養う為にスバル運輸のセールスドライバーとして成功を収めていく。

そのころ吉野は、飯の種を求めて苦悩の毎日だった。しかし、ひょんなことからその種を見つけ出し、一気に頭の中にイメージを膨らませ、完成させていく。
しかし、難関はすぐに現れる。経営層からの承認が、なかなかもらえないことだ。
投資額が資本金の半分以上とあまりに大きく、夢物語として扱われてしまうからだ。
吉野は、それを打開すべく、御法度とされる手段にでる。スバル運輸の創業者である社主への直訴だ。吉野の熱意に押された社主は、社長以下へ真剣に取り組むよう指示を出す。
当然、社長の気分が良いわけはない。すぐ呼び出しを食らうことになる。しかし、その時も吉野は、熱意を持って説得し、説き伏せてしまった。
結果として、自分が描いていた夢、プロジェクトが動き出した瞬間だ。

その頃には、数少ない部下が芽を出し始め、また、吉野が前々から能力ありと目を付けていた蓬莱を、プロジェクトのリーダーとして抜擢した。さらに、どこからも内定をもらっていない蓬莱の妻も採用することに決定した。妻もまた、吉野からは有能な戦力として認められていた。

プロジェクトの体制が整ったところで、いざ出陣!



その後の展開は、読んでみてのお楽しみ。

再生巨流再生巨流
(2005/04/21)
楡 周平

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