絵本 チロヌップのきつね 作:たかはし ひろゆき

学校図書に選定されている本です。悲しいお話ですが、良い本だと思いましたのでご紹介します。

戦争の中、野生のきつね親子が必死に生きようとする姿が描き出されています。厳しい戦争の最中、ほのぼのとする親子の一面、そして絶望の中での親子の固い絆を垣間みることができます。年中のこどもに読み聞かせました。内容を理解してくれたかどうかは分かりませんが、いつも読んであげるおもしろい本とは打って変わって、寂しそうな顔をしていました。



(あらすじ)
戦争が激しくなる年、チロヌップという小さな島で、2匹の赤ちゃんがいるきつねの親子がいた。あるとき、ちちばなれしたちびこぎつねが、ちょうちょを追いかけながらどこかへ行ってしまた。ちびこぎつねは、あたたかい時期だけこの島にくるやさしいおじいさんと、おばあさんに出会い、しばらく一緒に暮らすことになった。そのとき、おばあさんは、ちびこぎつねにあかいリボンをつけてやった。おじいさんたちが島を離れる時期になり、ちびこぎつねは親子の元へと帰っていった。
親子楽しく過ごしているある日、「ダーン」と鉄砲の音が聞こえた。兵隊たちが猟に来たのだ。ぼうやぎつねが、ころんと倒れた。もうぼうやぎつねはかえってこない。こんどは、ちびこぎつねが、「キャンキャン」。あしが兵隊が仕掛けた鉄の罠にかかってしまったのだ。親子はどうすることもできなかった。そこへ、人間のにおいが近づいてきた。おとうさんはこどもたちを守るために、果敢に人間に向かっていった。とうとう、おとうさんはもどってこなかった。のこされたかあさんは、ちびこぎつねに何日も餌を運んでやっていたが、とうとうふたり寄り添うように息絶えてしまった。
何年かして、おじいさんとおばあさんが、また島にやってきた。毎年のように島に咲くきつねざくらが、いつにもましてたくさん咲いていた。その一角に、大きなはなのかたまりとちいさなかたまりがあり、そばにはぼろぼろにさびたくさりと、あかいリボンのような花が一つぽつんと咲いていた。

チロヌップのきつね (きんのほしストーリー絵本)チロヌップのきつね (きんのほしストーリー絵本)
(1972/08)
たかはし ひろゆき

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絵本 じひびき 作:吉田 遠志

吉田遠志氏のアフリカのどうぶつたちシリーズのうち何冊かを取り上げてきましたが、今回もそのうちの1冊をご紹介します。
今回は「ぞう」が主役となっています。ぞうは哺乳動物の中でも頭の良い動物と言われています。特に、「死」について何らかの意志を持っているそうです。ご紹介する「じひびき」では、ぞうがこの「死」について深く認知していると思わせる内容となっています。



(あらすじ)
ひいあばあさんぞうを中心として、ぞうの群れが水を求めて旅を続けています。群れの中には、小さなこどもや病気もちの年寄りまでいます。あるとき、砂嵐に巻き込まれました。1ぴきの赤ちゃんが風で飛ばされ、そのお母さんぞうも追いかけているうちに、群れからはぐれてしまいました。また、病気のおばあさんぞうは、仲間に囲まれなんとかしのいでいます。ようやく、砂嵐は去りました。しかし、病気のおばあさんぞうは苦しそうです。おばさんのその目は、みんなに早く楽にして欲しいと訴えているようでした。そんなとき、ひいあばあさんぞうが、少し離れた場所まで歩き始め、決心したようすでおばあさんぞうを見つめました。つぎの瞬間、ひいおばあさんぞうはおばあさんぞう目掛けて突進し始めました。おばあさんぞうは、心臓を一突きされ死に絶えました。しかし、その姿はとても気持ち良さそうに眠っているようでした。仲間たちは、近寄ってき体をさすったり、なでたりして、最後のお別れをしています。そして、いちばん悲しそうな目をしていたのは、ひいおばあさんぞうでした。ぞうたちは、生き延びるため、また水探しの旅に出発しました。



こどもに、「死」について、「生きること」について、「仲間」についてなどを語るには、最適な本ではないかと思います。

じひびき (絵本アフリカのどうぶつたち第2集・ゾウのかぞく)じひびき (絵本アフリカのどうぶつたち第2集・ゾウのかぞく)
(2001/08)
吉田 遠志

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絵本 わんぱくだんのきょうりゅうたんけん 作:ゆきのゆみこ 他

恐竜ブームが巻き起こって随分立ちますが、今だにその人気は健在です。うちの子供も日曜日朝7時からやっている「恐竜キング」を欠かさず見ています。先日、本屋に恐竜を題材にした絵本が並んでいたので、適当に1冊、子供に買ってやりました。それがなかなかの評判だったので、ご紹介しようと思います。



(あらすじ)
よくあるストーリーですが、子供たちが公園で遊んでいます。その公園には恐竜を形をしたすべり台があります。一人の子が、すべり台の下に大きなたまごを発見します。みんなで「なんだろなぁ」とみていると、突然動き出し、すべり台の下のトンネルの中へ転がっていきました。みんなもついていってみると、トンネルの出口には恐竜たちの世界がありました。先程のたまごを見つけると、たまごからかえる途中で、「びえーん」と一声なくと、その声に反応し親が突進してきました。子供たちはびっくりしましたが、赤ちゃんを迎えにきたことが分かると安心しました。その後もいろいろな恐竜たちと出会います。最後にティラノサウルスに追いかけられ、命からがら逃げ込んだ洞穴が、行ききたトンネルで無事公園に着くことができました。もう、恐竜の世界へ戻ることができなくなっていましたが、行った証拠にたまごの殻を手にすることができました。



わんぱくだんシリーズの1冊です。ほかのものも読んではいかがでしょうか。こども受けのいい本のようです。

わんぱくだんのきょうりゅうたんけんわんぱくだんのきょうりゅうたんけん
(2005/08)
ゆきの ゆみこ上野 与志

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絵本 オオカミのごちそう 作:木村裕一

ドジなオオカミのお話です。絵もユーモアたっぷりで、笑い話に拍車をかけています。小さなお子さんに読んであげるのにぴったりな本であると同時に、年長から低学年くらいの子供が読むのにも最適ではないでしょうか。ぜひぜひ子供たちにこの本を触れさせてあげてください。

話の内容は、オオカミが1ぴきのコブタを食べ損ねたものです。なぜ、食べ損ねたか。そこが重要です。

オオカミのごちそうオオカミのごちそう
(1999/04)
木村 裕一田島 征三

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絵本 そらまめとわらとすみ 日本民話

小さなこどもが好きそうなお話です。「そらまめ と わら と すみ」どうしてこの組み合わせなのか、???がいっぱいですが、内容は笑い話でありながら、なるほどっと思えるエピソードにもなっています。いつものようにあらすじを書いてしまうと読まれたときにおもしろくないので、さわりだけにします。

一粒のそらまめと一本のわらと一個のすみが、散歩に出かけることになりました。進むうちに橋のない川にさしかかりました。そこで、3人は何とかして渡ろうとします。そのときの出来事がこの本の主であり、おもしろいところです。また、そのときのそらまめは、いまとは姿が違ったようです。今の姿になった理由も、この本で明らかになります。


そらまめとわらとすみ―日本民話 (たんぽぽえほんシリーズ)そらまめとわらとすみ―日本民話 (たんぽぽえほんシリーズ)
(2008/01)
川上 越子

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絵本 たった さんびきだけの いけ 作:宇治 勲

こどもたちにありがちな、「自分勝手」「わがまま」「自己中」をキーワードにしたお話です。なかなか良いお話でした。



(あらすじ)
登場人物は、カメとおたまじゃくしとさかなで、小さな池にその三匹だけで暮らしていました。その場その場で相手の気持ちなど考えずに、自分中心に第三者を巻き込みながら振る舞うおたまじゃくしは、ある日、陸でも生きていけるカメのことを仲間はずれにしました。カメはそれからいつもしょんぼりしていました。しばらくたったある日、おたまじゃくしに異変が起きました。そう、足がはえ手がはえ、とうとうカエルになったのです。そうなると、今度は水の中にしか住めないさかなを仲間はずれにし始めました。
その年の夏はあつく、雨が一滴も降らず、池の水は瞬く間に少なくなっていきました。見ると水の中でしか生きられないさかなが、たいへん苦しそうにしていました。それを見てカエルは、さかなのことを思い、今までの身勝手さを反省しました。なんとかして助けよう。カエルは、隣の川の水を引こうとひたすら一生懸命穴を掘り始めました。願いかなって、池には水があふれ、三匹は仲良く暮らしました。



いじめはほんと些細なことで起きるもの。相手の気持ちをちょっと考える時間を持てば防げたのに、いつしか周りまでもそのいじめに参加してる。相手への心遣いを大切にしたいものです。

たったさんびきだけのいけ (PHPにこにこえほん)たったさんびきだけのいけ (PHPにこにこえほん)
(2007/04/03)
宇治 勲

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絵本 おおきなカエル ティダリク アボリジニ・ガナイ族のお話

いつも笑って楽しく暮らせるのが一番です。この本は、そう教えています。
また、どうぶつたちがたくさん登場し、挿絵もおもしろいので、子供受けする絵本だと思います。



(あらすじ)
むかし、大平原にティダリクというおおきなカエルがいた。平原には雨がちっとも降らないので、ティダリクはのどがからからになり、平原にある池、川などありとあらゆる水を全て飲み干してしまった。そこで困ったのが他のどうぶつたち。自分たちの飲み水をティダリクから取り返そうと話し合った。その結果、ティダリクを笑わせて水を吐かせようと言うことになった。いろいろなどうぶつたちが、あの手この手を使って必死に笑わせようとするが、ちっともティダリクは笑わない。結局みんなのびてしまった。そこへ、一匹のうなぎノンヤンが、カンカンに怒ってやってきた。ところが、ノンヤンが怒ったパフォーマンスを見たところ、ティダリクは思わず吹き出してしまった。
そのご、水は元通りになり、ティダリクも笑っていた方が気分が良いということが分かって、それ以後いつもにこにこでした。



ティダリクが思わず吹き出してしまったノンヤンのパフォーマンスは、絵本を見てのお楽しみ。

おおきなカエル ティダリク―オーストラリア アボリジニ・ガナイ族のお話 (こどものとも世界昔ばなしの旅2)おおきなカエル ティダリク―オーストラリア アボリジニ・ガナイ族のお話 (こどものとも世界昔ばなしの旅2)
(2005/09)
加藤 チャコ

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絵本 おつきさまこんばんは 作:林 明子

「おつきさまこんばんは」というフレーズは、何も絵本だけのことではないですよね。小さなお子さんがいる家庭では、常日頃同じような会話をすると思います。現にうちでは、おつきさまに限らず太陽にも「こんにちは」とか、「さようなら」と子供たちと言っています。また、車で移動しているときに、「おつきさんがついてくるよ。いっしょに行くのかな?」なんて言ったり、建物で遮られてしまったときは、「おつきさん、かくれちゃったよ」とも言っています。
まだ、お話が出来ないお子さんには、この本で疑似体験が身近で出来ます。

おつきさまこんばんは (福音館 あかちゃんの絵本)おつきさまこんばんは (福音館 あかちゃんの絵本)
(1986/06)
林 明子

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絵本 川をわたるぺぺ 作:ヒサクニヒコ

恐竜の生活を題材にしたおはなしです。内容的には残酷なものですが、恐竜が生き抜いていく為にどのようにしていたかを教えてくれます。これは、恐竜だけでなく、現在生きている動物全てに言えることです。立場の弱い恐竜が生き延びていく為には、つねに犠牲者がいる。子供たちに、弱肉強食という世界を教える為の一つの教材として適しているかもしれません。



(あらすじ)
ぺぺ(イグアノドン)たちの群れは、新しいえさ場を求めて移動していました。その途中、川を渡ることを余儀なくされました。しかし、川の所々や向こう岸にワニがいて、なかなか進めません。そこに、一匹の勇敢な若者が先頭を切って進んでいきました。しかし、やはりワニに囲まれ襲われてしまいます。そのすきを見て、後続の仲間たちが川を渡ります。ぺぺたちもそれに続きました。途中、おじさんが足を滑らせてしまいます。そこをワニたちが狙ってきました。ペペたちは、おじさんのおかげで無事渡りきることが出来ました。でも、新しいえさ場も安心できる場所ではありません。いつ肉食恐竜が狙ってくるかもしれないのです。

川をわたるペペ (きょうりゅうペペのぼうけん)川をわたるペペ (きょうりゅうペペのぼうけん)
(2006/06)
ヒサ クニヒコ

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tag : 川をわたるペペ ヒサクニヒコ 恐竜 イグアノドン 弱肉強食

絵本 ぞうくんのさんぽ 作:なかの ひろたか

(本日テンプレートをリニューアルしました。)

幼児向きの本をご紹介します。読んであげrなら2才から、自分で読むなら5・6才向きの絵本です。
2才と言えば、動物の名前を覚え始める頃。この本に登場する動物は、代表的なものばかりで、子供の興味をそそります。また、お話の内容も、絵本の特徴でもある「繰り返し」で構成されています。年中さんが覚えたての字を読むのにもぴったりです。

おはなしは、ぞうさん、かばさん、わにさん、かめさんがいっしょにさんぽにでかけ、アクシデントに見舞われます。いっしょと言っても、ちょっと変わったおさんぽです。

ぞうくんのさんぽ (こどものとも傑作集 (13))ぞうくんのさんぽ (こどものとも傑作集 (13))
(1977/01)
なかの ひろたかなかの まさたか

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