おすすめ本日頃読んでいる本を忘れないよう書き留めています。カテゴリに索引がありますので、そちらからどうぞ!
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イノセント・ゲリラの祝祭 著:海堂 尊
ちょうど一年前に発売されたこの本を読みたくて、図書館で今年春に予約し11月にようやく手にすることが出来た本です。田口や白鳥がどのように描かれているか期待が膨らんでいました。 読み終わった感想から言うと、ちょっと残念な結果でした。『チーム・バチスタの栄光』のようなスリリングなサスペンスとは全く異なり、死因究明に関して各々の立場から意見をぶつけあう議論の場が展開されているだけでした。 しかし、見方を変えると、医学的見地から今後の日本の死因究明がどうあるべきかを知りたい人が読めば、作者海堂氏が主張することをこの小説から読み取れるのではないでしょうか。その人たちにとっては、非常におもしろいものではないかと思います。 確かに、クライマックスで繰り広げられた解剖至上主義者と画像診断推進者の討論のやり取りは見物がありました。ほぼ、画像診断推進者が他を圧倒していましたが・・・また、厚労省の医療への取組み姿勢についても垣間見えました。もし、この物語が真実であれば、やはり国は既得権益の確保、自己保身のみの論理で行動していることになり、国民のための医療体制作りはされていないことになります。そうでないことを祈るばかりですが・・・ 医療へ関心のある方、特に事故死などの死因究明方法の在り方に関心のある方は、是非読んでみてください。
ブログランキングに参加しています。 みなさんの応援が継続の力となります。1クリック応援よろしくお願いします! レッドゾーン 上 著:真山 仁
真山氏の鮮烈デビュー作「ハゲタカ」の続編が今年4月に発売となり、さっそく図書館へ借りにいきましたが、やはり予約でいっぱい。半年待ってようやく手にすることが出来ました。早速読み始め1ページ目からゴールデンイーグルと呼ばれた鷲津政彦が登場すると、すごく懐かしく思え、また、今から始まる物語にわくわくする気持ちを抑えられないくらいでした。 このレッドゾーンは、中国国家ファンドが日本最大自動車メーカーを買い叩く買収劇に、サムライ・キャピタル社長の鷲津がどう振る舞うのかが最大の見物です。そう思って、上巻を読んでいきました。ところが、なかなか本題に入ってくれない。とうとう来たっと思ったら、そこで上巻は終わってしまいました。ちょっと、がっかり。ただ、その分だけ下巻を読む楽しみが何倍にも膨れ上がりましたが・・・ 内容を場面で大きくわけると3つあります。 1つ目は、鷲津が直接関わる自動車メーカーの買収合戦。ある日、賀一華(ホーイーファ)が突然、日本最大自動車メーカーであるアカマ自動車の業務提携を申し出た。この賀は、中国版ホリエモンと揶揄されており、アカマは最初相手にしなかった。しかし、慎重な社長である古屋は、念のための対策の検討を着手する。その際に、アカマは鷲津と接触し、防衛策について教えを乞う。しかし、鷲津は同時期に、中国からいっしょに日本を買いたたきましょうと打診を受けていた。莫大な外貨準備高を元手に。 2つ目は、前作で鷲津を対決をした曙電機CRO(最高事業再構築責任者)である芝野の行動です。曙電機は順調に立ち上がっていき、芝野は引き際を探していた。そんなところに、昔お世話になったなにわのエジソン藤村の訃報が届いた。藤村が営んでいたマジテックは、故藤村の発明品によって持っていた会社であったため、崩壊寸前となっていた。そこで、芝野は経営立て直しを図ろうと、曙電機を退き、零細中小企業であるマジテックの経営に参加する。 3つ目は、中国人慶齢(チンリン)の弁護士へ挑戦である。中国では、法はあってないようなもの。コネとカネで社会が成り立っている。そんな母国を案じ、中国が国際社会の一員として役割を果たすためには、なんとしても法治国家として先進国の仲間入りをする必要があり、それに向けて奔走する。 この3つの話しが並行して展開されますが、なかなか接点が見つかりません。結局、上巻では話しが繋がらないまま終わってしまいました。下巻にその展開を期待していますが、この点がちょっと残念。早く下巻を読みたいのですが、これも予約でいっぱいでなかなか手に出来そうにありません。辛抱強く待つとしますか。
ブログランキングに参加しています。 みなさんの応援が継続の力となります。1クリック応援よろしくお願いします! 絵本 てんきよほうコンテスト 作:菊池 俊
子供が幼稚園から借りてきた本を「よんで、よんで」とせがむので、仕方なくよんであげました。すると、予想に反して、なかなかおもしろい内容でした。子供が借りてきた気持ちがよくわかります。親にも読ませたかったのでしょう。子供は得意げに、「おもしろいでしょう」と言っていました。 内容は、あるテレビ局が、お天気キャスターを採用するため、あしたの天気あてコンテストを開きました。そのコンテストに応募したのは、カエルさん、ラクダさん、フクロウさん、ペンギンさん、オオカミさんです。みんなは、自分の都合のいいように明日の天気を予報します。みなさんも、だいたい内容は予想がつくと思います。しかし、結局その誰一人として天気が当たりませんでした。どういうことなのでしょう。それは、本にて結末を。
ブログランキングに参加しています。 みなさんの応援が継続の力となります。1クリック応援よろしくお願いします! 骨の記憶 著:楡 周平
久々のアップです。 隔週で図書館に行っていまして、ほぼ読み尽くした楡氏のコーナーにふと足を運んでみると、また新しい本が置いてあったので、さっそく読んでみることにしました。 戦後の東北で、ある貧農の少年が、暗い過去を背負って上京し、運命に翻弄されながら時代の流れに乗って成り上がっていく生き様をリアリティーあふれる表現で描かれた物語です。 (あらすじ) 岩手県美桑町の旧屋敷に住む曽我清枝は、癌に冒された夫が最期を迎えるまで懸命に尽くそうとしていた。そんなある日、清枝の家に宅配が送られてきた。箱を開けてみると、驚くことに「人の頭蓋骨」が入っていた。清枝は同封されていた手紙を恐る恐る開き読んでみた。そこには、なんと同梱された骨は清枝が幼いときに行方不明になった父の物だと書かれていた。そして、さらに驚くことに、父は殺され、その犯人は清枝の夫だということが記されていた。 美桑町に住む貧農の息子 長沢一郎は、町一の金持ち曽我家の息子 弘明と友達で、いつもつるんでいた。しかし、一郎は薄々気づいていたが、弘明から蔑む目線をいつも感じていた。あるとき、二人は近くの遊び場まで近道を作るため裏山にトンネルを掘り始め、数メートル進んだある日、学校の先生に見つかってしまった。先生は危ないからと二人を外に出すため穴に入り、二人を出し終えたところで事故が起きてしまった。穴が崩れ先生が生き埋めになったのだ。二人は必死になって助け出そうとしたが、間に合わず先生は息絶えてしまった。一郎は慌てふためくが、明弘は冷静にすぐ次の行動に移す。先生をきれいに埋め、何事もなかったかのように振る舞ったのだ。そして、一郎にもそれを強要し、共犯且つ主犯を一郎かの如く仕立て上げられてしまった。万一ことが明るみになっても、貧農の息子の言うことより明弘の言うことの方が信用されるという算段があったからだ。ところで、この先生そこが清枝の父であった。曽我家は、資金難になった清枝の家を援助し、清枝を大学まで面倒見てやったのだ。そして、なんと、明弘は何食わぬ顔で清枝を自分の妻にしたのだ。清枝は、援助されてきた恩があるため拒むことができず、なかば言いなりの形で受けいれた。 一郎は、その後、集団就職のため上京し、中華料理屋に就いた。最初こそ言葉の訛りなどでなじめなかったものの、面倒見の良い兄貴分に良くしてもらい、なんとかやっていた。ところが、その兄貴分が店の金を横領していたことがばれ、自分にも疑いの目で店主に見られるようになった。別の兄貴の助言もあり、一度帰郷して再起することを決め、故郷へ戻ることを決めた。そんな前の晩、クビになった兄貴がひょっこり現れ、自分のアパートへ転がり込んできた。一郎はこのままずるずる引きずることを恐れ、兄貴が寝ているうちに飛び出してきた。そのとき、一郎はなんと自分と兄貴の荷物を間違えてもってきてしまったのだ。その中には、兄貴の全財産が入っており、土地の権利書までもってきてしまった。一郎は慌て戻り兄貴に謝ろうとした。ところが、天の悪戯かアパートは全焼、兄貴は焼死してしまった。そのとき、一郎に悪魔が囁いた。一郎が焼死したことにし、兄貴 松木幸介として生きていくことに決めたのだ。 松木になってから、すべてがうまくいった。手に入れた土地を売って運送事業を興し成功させ、政治家と縁を持つようになってから、だるま式に資産が増えていった。が、一つだけ手に入れることの出来ないものがあった。それは生涯をともにする妻だ。いや、一時のみ幸せだった時期があった。が、病死にあい絶望の縁に立たされた。この点だけは天は望みをかなえてはくれなかった。最期の娶った妻は、一目惚れでいっしょになったものの、やはり幸せは掴めなかった。逆に、妻のしたたかな計らいを知り憎しみが芽生えた。晩年は復讐のための人生になってしまった。そして、少年期の怨念まで膨らみ、明弘にその復讐が飛び火した。 自分を捨て他人となった一郎の成り上がり人生、清枝の騙され続けた人生、一郎に見捨てられ残された家族の人生、いろいろな人生が凝縮された物語です。また、さすが楡氏と思うリアルの表現が、情景を鮮明に思い描かせてくれます。興味のある方、ぜひ読んでみてください。
ブログランキングに参加しています。 みなさんの応援が継続の力となります。1クリック応援よろしくお願いします! おっぱいバレー 著:水野 宗徳
強烈なタイトルですよね。男子なら書店で見つけると、無意識に手に取ってしまう本だと思う。今年4月に映画上映もされている(主演:綾瀬はるか)。しかし、実際読んでみると、涙が溺れそうになるくらい青春を味わえる。なかなかおもしろい本です。(女子には理解不能かもしれないけど・・・) 過去に問題教師とレッテルを貼られた寺嶋先生が、病気で長期休養を余儀なくされた先生の穴埋めという形で臨時採用された。その学校で、ひょんなことから男子バレー部の顧問をやることになった。ところが、バレー部員はまともに誰一人練習しない。あげくの果てに部室で麻雀をやる始末。 そんな状態から最終的には強豪チームに立ち向かえるまでの力をつけていく。みんな、寺嶋先生のおかげなのだ。と、いいたいところだが、褒められる手段で成長させてきたわけではない。男子の理性を「おっぱい」という武器でコントロールしながら、バレーに勉強に打込ませていく。ただ、楽な道だったわけではない。生徒と先生の間でいろいろな駆け引きがあり、また、互いに共鳴しあって取り組む姿は、まさに青春です。 具体的な内容は、ぜひ一度読んでみてください。クライマックスは、目に涙が浮かんできました。みなさんはどうでしょうか。
ブログランキングに参加しています。 みなさんの応援が継続の力となります。1クリック応援よろしくお願いします! 公訴取消し 著:小杉 健治
久々のアップです。 今回は殺人事件を題材に検事が奔走する物語です。いわゆる『推理小説』。学生時代、よく推理小説を読んでいましたが、久々に手にしてみました。感覚は、まさにサスペンスドラマです。頭の中でドラマの場面が浮かんでくるようで、次々にページが進み、あっというまに終わってしまいました。 この『公訴取消し』は、次のような内容を元に描かれています。 物的証拠は何もないが、状況証拠が確実だと思われるある事件があり、検察は公訴に踏み切った。しかし、裁判が開かれるまでに容疑者に有利な証拠が見つかり、このまま裁判が開かれ無罪判決が下されれば、一事不再理の原則から後で有罪に結びつく証拠が出てきても、二度と裁くことは出来ない。やむなく一旦公訴を取り消すことになる。しかし、取り消された事件を再公訴するには、重要証拠を発見することが必須になる。また、公訴取消しは検察の威信に大きく傷を付けることにもなる。 事件を起こす主人公は、このことを利用して話を展開していきます。今から読まれる方も、このことを知った上で読まれるとよりおもしろいと思います。 (あらすじ) 刈谷という不良少年が少年院から出所後、ある町工場で汗水たらして働いた。更生できたのは、ここの社長のおかげだったが、不幸なことにこの社長が医療ミスにより植物状態となってしまった。刈谷は工場を後にし、また、昔の悪友の元へ帰っていった。 そんなとき、ある会社の社長の刺殺事件が発生。数日前に刈谷がこの家に訪問していることから嫌疑がかかった。取り調べ期間中、無罪を主張と同時にある人をかばう姿勢を見せる。また、時を見て新しい証言も話し始める。あるとき、自分の弁護人が接触して欲しくない人と会ったことを聞き、今までの主張を覆し犯行を認めた。 しかし、ここまでの流れはすべて刈谷(正確には共犯者)が作ったストーリーだった。検察はこれに気づかず公訴してしまう。 ここからは、ぜひ読んで楽しんでみてください。
ブログランキングに参加しています。 みなさんの応援が継続の力となります。1クリック応援よろしくお願いします! 無限連鎖 著:楡 周平
久々に楡氏の作品に触れたくてこの本を手に取りました。600頁もある長編小説でしたが、読めば読む程次が知りたくなり、読むスピードが増していく感じでした。 内容は楡氏主流の戦闘ものです。特に今回の物は、9.11の後に書かれた物で、9.11をふまえた背景でさらに世界を震撼させるテロが発生します。この本では、9.11を稚拙なテロとまで言い切り、ウサマビンラディンをテロ側から見て落第点をつけています。読んでいて、ここまで言っていいの?と、ちょっと不安にもなりました。 本編は、大きく2部構成で、第一部が米国を舞台にした流通網破壊テロ。これは、プラスティック爆弾(C-4)を使い、米国の主要な高速道路、橋、トンネルなどを同時に爆破し、流通の息の根を止めることにより、米国の混乱、はたまた世界経済へのダメージを狙った世界規模の混乱を目的としたものです。 次に、第2部(こちらがこの本のほぼ80%を占めています)が、日本を舞台にしたシージャックテロ。これは、東南アジア海域を日本に帰ろうとしている原油タンカーをイスラム原理主義者がシージャックし、東京湾内で爆破して日本経済はおろか世界経済を地におとしめ、長期にわたり苦しめることが目的です。このテロリストは、絶対的優位な立場を利用し、3つの要求を日本政府、および米国政府へ突きつけます。 「米国政府:キューバに捕虜として拘留中のアルカイダメンバーの即時解放」 「米国政府:アフガニスタンへ駐留中の米兵の即時撤退」 「日本政府:米ドルで1億ドルの現金の用意」 何れものめない要求で、両政府とテロリスト、それから船員との間で様々な立場で、様々な駆け引きが行なわれます。特に船員達は、テロリストに要求に進展がなければ、2時間毎に人質を射殺するとし、死の恐怖にさらされていました。 この本のエピローグは、悲劇の中で幕を閉じます。船員が数少ないチャンスをものにし、命からがら必死の抵抗でやっと奪い取った勝利でしたが、ある兵器により無と化します。米国政府が、使ってはならない核爆弾である「中性子爆弾(アンクル・サム)」の使用を日本政府に進言し日本が認めたため、テロリストとともに船員も全滅してしまうのです。 小説のような状況が仮に発生し、米国が同じ対処法を提案してきた場合、日本政府はどんな答えを出すでしょうか。考えさせられる話でした。
ブログランキングに参加しています。 みなさんの応援が継続の力となります。1クリック応援よろしくお願いします! 絵本 100まんびきのねこ 作:ワンダ・ガアグ
『正直者、欲がない者が最後には得をする』というお話です。 (あらずじ) 年取ったおじいさんとおばあさんが、さびしそうにくらしていた。あるひ、おばあさんが「ねこが一ぴきいたらね」といい、おじいさんがとってくることになりました。 ずんずん丘をこえて、ねこをさがしていると、あっちもこっちもとひゃっぴき、せんびき、ひゃくまんびき、一おく、一ちょうひきのねこにであいました。おじいさんは、一番かわいいねこをえらんでつれてかえろうとしました。しかし、こっちも可愛いな、あっちも可愛いなと次から次へと連れて帰るねこが増えてきます。最終的には、全部のねこを連れて帰ることになりました。 しかし、おばあさんが欲しいねこは、一ぴきだけです。こまってしまいました。そこで、おばあさんはしばらく考え、「どのねこをうちにおくか、ねこたちに決めさせましょう」といい、おじいさんは、「だれが一番きれいなねこだね」とききました。そうしたら、ねこというねこが、「ぼくだ」「わたしだ」と言い始め、しまいにはけんかが始まりました。 しばらくすると、あらそいあう声が聞こえなくなりました。みてみると誰もいません。みんな食べっこしてしまったようです。 そんな中、草むらに一ぴきのみすぼらしいこねこがいました。おじいさん、おばあさんは、そのねこを大事に育て、とても可愛いねこになりました。 一ぴきだけ残れた理由は、「わたしは、ただのみっともないねこです。おじいさんが、だれが一番きれいかとたずねたとき、わたしは何も言いませんでした。」ということです。
ブログランキングに参加しています。 みなさんの応援が継続の力となります。1クリック応援よろしくお願いします! 絵本 はらぺこガズラー 作:ハアコン・ビョルクリット
この本は、全国学校図書館協議会選定図書です。5才からの本です。作者は、ノルウェーの人で北欧調の色使いで挿絵がかかれ、ずいぶん不気味な部分がありますが、話的にはおもしろいものです。 (あらすじ) ガズラーとは、飼い猫のこと。ガズラーはとても食いしん坊で、いくら食べてもお腹がいっぱいになりません。ある日、飼い主である旦那が「このままでは、あいつに全て食い尽くされてしまう」と思い、かみさんに海に捨ててくるように言いました。しかし、ガズラーはその会話をこっそり聞いていたのです。 逆にガズラーは、捨てられる前になんと言うことでしょう。飼い主をぱくりと食べてしまったのです。それからガズラーは、点々と散歩しながら、次々に出会う人出会う人を片っ端から食べていきました。 このまま食べ続きけたガズラーは、最後に・・・ 子供に読み聞かせてあげましたが、不気味さを感じ取ったのか、おとなしくしておりました。なにせ人を食べてしまうのですから。でも、キャラクターはかわいいため、この本をとても気に入っています。 また、文章の書き方も絵本ではよくある、繰り返しが使われています。例えば、『AをしてBをしてCした』。次の場面では、『AをしてBをしてCしてDをした』。子供にはこの手法はかなり効果的みたいです。子供も一緒に話始めます。 はらぺこガズラー ブログランキングに参加しています。 みなさんの応援が継続の力となります。1クリック応援よろしくお願いします! 内部告発者 著:滝沢 隆一郎
タイトルの通り、自分が所属する会社の不正を公にする内部告発の物語です。第1回ダイヤモンド経済小説大賞作とあって、結構おもしろかったですが、少々不満も・・・
(あらすじ) 渋谷火災保険(シブカジ)に努めていた元副社長 仲田が、突然訪ねてきた記者に半ば強引に取材を受けさせられ、その内容を記事にされてしまった。その取材の際に、関係者外秘で且つ極一部の人間にしか触れることが出来ない稟議書を記者から見せられた。 シブカジの会長 藤田は、別名法皇と呼ばれ、独裁者となりほとんど会社を私物化していた。その藤田がこの記事を見て激怒し、仲田を訴えることになった。賠償金は2億円。到底仲田が払える金額ではない。 路頭に迷った仲田は、弁護士会へ相談に行き、まだ経験の浅い羽根田弁護士に出会う。しかし、羽根田は、正義感が強くなかなか頼もしい弁護士であった。 シブカジからの訴えは、守秘義務を犯した仲田のせいで会社は大きな損害を受けたこと賠償請求するものだった。記事に書かれた不正に対して、名誉毀損などでの賠償ではない。 裁判が進むにつれ、思いもかけない展開となっいく。 最初に不満があるといいましたが、それは、裁判結果が私が納得いく結果で終わらなかったことと、藤田会長を始めとする不正を働いていたものが、罰せられていないことです。内容に対して、少し短めのお話でしたが、長編となっても構わないので、もっと内容を充実して欲しかったという印象が残っています。 最後に、もし、これからこの本を読まれる方がいましたら、仲田の部下であった広川に注目していたください。キーマンです。
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